夜の涼しくなった空気にほっとしているしんこです。
さて,HDMIケーブルやDC12Vシガーソケットなど最近やたらケーブルにまつわる話が多くなっていますが,今回もまたまたケーブルの話。
キャンピングカーでYouTubeを楽しむ
スクリーンミラーリングでテレビモニターに接続して視聴
最近は地上デジタル波放送よりもYouTubeの視聴率の方が圧倒的に高い我が家。当然キャンピングカーでも楽しめるように納車前から研究していました。
現在はAnycastS ドングルレシーバーを使い,スマートフォンのスクリーンミラーリング機能でテレビに映像を映す方法を採用しています。
音声はテレビ本体のスピーカーからしか出ない
この方法で映像はばっちり楽しめるのですが,テレビとスマートフォンのローカル接続になるので,音声が出るのはテレビのスピーカーからのみ。
地上波放送やDVDはカーナビからHDMIケーブルで映像が送られてくるので,音声はカーナビに接続された車両のドアスピーカー・リヤスピーカーから流れてきます。
テレビのスピーカーはそれ自体のクオリティも高くないし,エンクロージャーも貧弱なので音はこもりがち。何を喋っているのか聞き取りにくいなど,音質は車両のスピーカーと比べると雲泥の差。
最初は外付けのスピーカーを購入して対策しようと思いましたが,これはという商品が見つからなかったのと,車内に物が増えるのは避けたい。
そんな時,テレビのヘッドホン端子からカーナビのAUX入力端子に音声信号を送れば車両のスピーカーから音が流れるんじゃね?と思いつきました。
ケーブル選びと取り付け作業
サイバーナビのAUX入力端子には専用ケーブルが必要
自分のキャンピングカーに搭載しているカーナビはカロッツェリアのサイバーナビAVIC-CW902。取付説明書によるとAUX端子に接続するためにはAV入力用変換ケーブル「CD-VRM200」が必要と判明。
3.5mmミニプラグをRCAピンジャック×3(黄・赤・白)に変換するケーブルのようですが,よくよく調べると3.5mmミニプラグは4極になっています。
4極のミニプラグには決められた規格が無く,メーカーによって配列が異なっているらしいので,ここはおとなしく純正品を使うのが間違いなさそう。
今回の作戦用に調達したケーブルはこちら。
右から3.5mmステレオミニプラグケーブル 1m(L型-ストレート オス-オス) VM-4060。
次に3.5mmステレオミニプラグをRCAピンプラグ×2(赤・白)に変換するケーブル 1.5m C-094。
そしてAV入力用変換ケーブルCD-VRM200。
ただしCD-VRM200についてはちょっとした思い違いが発生。商品が届いてから気付いたのですが,自分が購入したのは純正品ではなく"純正互換品"でした。あとからよく読めば確かにそう書いてあるのですが,写真はカロッツェリアの純正品を掲載しているしちょっといかがなものかと思いますね。
機能的には問題なかったのでそのまま使用しましたが,あまり気持ちのいいものではありません。価格が安いのを納得して注文する分には問題ありませんが,これから購入される方はご注意ください。
インパネとサイドシルカバーの分解
ケーブルを敷設するにはインパネ等の分解が必要ですが,今回初めて分解する部分があります。
それがこちら。助手席側のサイドシルカバーです。邪魔になるエンジンカバーを予め開けておいて,車両後部(写真の右)側の方から順番に引っ張ると外れました。
サイドシルカバーの裏側です。
車両前側から3か所はボディの穴に押し込むタイプのクリップ(黄色矢印)で,後ろ側2ヶ所はハーネスのクリップを掴むような形状になっています(灰色矢印)。
次は毎度お馴染みインパネをカーナビのところまで分解。グローブボックスも外します。
インパネの分解のしかたはこちら。www.shinkoace.com
ケーブルを敷設する
まずテレビのヘッドホン端子に3.5mmステレオミニプラグのL型形状の方を接続します。
先日のHDMIケーブルの取り付けと同様にテレビステーのアーム内に収め…
穴を通してテレビ台の裏へ伸ばします。
お次はRCA変換ケーブルをエンジンカバーの隙間から運転席の方へ通し
内装パネルの下へ潜り込ませます。
ケーブルの長さの見積りを誤ってしまい,こんなところでAV入力用変換ケーブルとRCAピンプラグ接続することになってしまいました。
本当はあと20cmくらい奥に接続部がくる予定だったのですが。
接続部には埃や砂,結露などの影響を受けないようにビニールテープを巻きます。
しかし接続部がここではやはりだめでした。RCAピンプラグがサイドシルカバーに干渉して元に戻せなくなってしまったので,余長を削って少しだけケーブル全体を前方へ移動させ,赤と白のプラグを縦に並ぶように配置して何とか収めました。
いよいよカーナビに接続します。
まずはタッピングビスを緩めてカーナビを引き出し…
背面のAUX端子に4極の3.5mmミニプラグを接続します。
後は逆手順でカーナビを取り付け,ケーブルの要所を束線バンドで固定。
インパネ,サイドシルカバーを復旧したら作業完了です。
AV入力用変換ケーブルのうち,今回使用しない映像端子(黄)は折り返してケーブル本体に束線バンドで固定してあります。写真の真ん中あたりにうっすら見えるのがそれです。
まとめ
作動試験の結果はばっちり。これでYouTube動画の音声が車両のスピーカーから流れるようになりました。
車内での娯楽がひとつ充実しましたね。
AUX端子への音声入力はテレビに限られているわけではないので,助手席後ろにあるステレオミニプラグにスマートフォンやポータブルMDプレーヤー等のオーディオ機器を接続して音楽を楽しむのもありかもしれません。