しんこのブログ

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スーパーロングトレイン キッチンの床を手直し

白濁した硫黄泉の湯が恋しいしんこです。

 

スーパーロングトレインが納車されて約2か月半が経過した頃,キッチン付近の床にマイナートラブルが発生。何とか手直しできたお話です。

 

 

 

床に埋め込まれた木枠が欠けた

キッチンの前にある蓋の正体は何?

スーパーロングトレインのキッチンの床にある蓋のようなもの。これはいったい何でしょう。

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蓋を剥ぐってもその下にはまた床が現れるだけです。

実はこれ「洗面台を利用するための床面の上方には1600mm以上の空間を有していること」というキャンピングカーの構造要件に抵触しないための保険。

 

ハイエースのスーパーロングハイルーフは特に床を下げたりしなくても,ぎりぎり1600mmを確保できるのですが*1,ばらつきによって万が一にも検査が不合格にならないよう,蓋を取り去ると約15mm床面が下がるようにしているわけ。

通常は蓋はしたまま使用します。

 

蓋を囲う木枠が欠けた

ある日,この蓋を囲っている木枠の角が欠けているのに気付きました。

上の写真の右手前の角です。

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ガーン⤵。角っこが無くなってる…

 

よくよく調べてみると欠けた部分は鍔のようになっています。その厚みは0.5mmくらいでとても薄く,突き合わせの鋭利な部分が靴下などに引っかかってむしり取られた模様。

床材と木枠は図のようになっています。

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重歩行ポンリュームは押すと凹む柔らかい材料ですから,ここを踏んだ時には床が沈んで木枠が浮いたようになるため,より引っ掛かりやすくなっていたんでしょうね。

 

みっともないから何とかしたい

どうやって修復するか

見た目にみっともないし,欠けた部分がとげとげしくて危ない感じもするので何とか修復したいところです。

 

最初は薄板を継ぎ足して元の形にしようかとも思いましたが,構造が変わらない以上,再び靴下に持って行かれるのも時間の問題。

いっそのこと角を落としてこれ以上被害が拡大しないようにした方がいいんじゃね?と方針転換。

 

木材とはいえ厚さ0.5mm程度だったらカッターできれいに切断できるでしょうし,重歩行ポンリュームとの間に下敷を入れることができそうなので,床を切り込んでしまうリスクも回避できそうです。

 

たぶん問題なくやれるな…

 

修正してみました

思い立ったら吉日とばかりに早速やってみます。

まず床を傷つけないように,切断部分と重歩行ポンリュームの間に下敷を挿入。

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今回はタミヤプラ板0.3mm厚の切れ端を使用。

カッターの刃を強く歯を当てると簡単に貫通してしまいますが,優しく切れば大丈夫でしょう。

 

カットするラインが角に対して45°になるよう慎重にスケールを当て,カッターの刃を撫でるように何度か入れると…

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あっさりと綺麗にカットできました。

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破損した時は木枠の突き合わせ部分が45°の鋭利な形状でしたが,修正後は付き合わせ部で90°,鍔の端っこ部分は135°の鈍角となり,靴下に引っ掛けて壊す可能性はなくなったと思います。

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修正してからかれこれ約3週間が経過していますが,今のところ問題はありません。

 

残り3か所の角はとりあえずそのままで

今回は損した部分は乗員の往来が最も激しい動線上にある箇所。

他の3か所も同じ構造ですが,しょっちゅう踏みつける所でもないので,特に手を加えずそのままにしてあります。

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カトーモーターの他のモデルにも標準的に採用されている構造のようなので,ジャパンキャンピングカーショー2020で訪問した折にフィードバックしておきましょう。

 

 

 

*1:自分のスーパーロングトレインの実測値は1604mm