日が暮れると活動意欲がなくなる昼の帝王しんこです。
ハイエースのバンコンを購入するにあたって,不安なのが夏の暑さとその対策。
以前にいろいろな方法を検討してみましたが,決定的といえるものはありませんでした。
そんなバンコンの救世主になるかもしれない情報をキャッチ。
キャンピングーカー用直流インバータ・クーラー
こういうクーラーを待っていた!
キャンピングカー購入記〈その20〉の最後に「近い将来に画期的なルーフエアコンやポータブルエアコンが出てくるかも…」と記したのですが,まさにこれかも。
オズ・エンジニアリングから発売された,直流12Vを電源とするキャンピングカー用インバータ・クーラーです。
注目したところ
室外機の搭載方法
注目したのは室外機。ルーフに取り付けるタイプがラインナップされています。
ハイエースをベースとするバンコンにも家庭用エアコンが搭載されたモデルはありますが,室外機の搭載方法が苦しい。リヤのスペアタイヤのスペースに室外機を吊る方式が多数ですが,埃や跳ね石,雪や融雪剤をまともに食らうので耐久性が心配。
ルーフに載ってしまえばこの心配はなくなります。
インバータによる省エネ運転
ルーフに載せるタイプのクーラーとしてはコールマンのルーフエアコンが浮かびますが,このエアコンは設定した温度に対してオンかオフかの制御をする方式とのこと。そのような運転パターンだとオンした時の電力負荷が大きいので,サブバッテリーのみで動かすのは厳しいと思われます。
一方,インバータ・クーラーは設定した温度に近づくと負荷を下げていく運転になるので,省エネ運転が可能。メーカーのカタログでもサブバッテリーによる作動を推奨していますので,発電機なしでも動いてくれそうです。
自分が知る限り,バンコンには発電機を搭載した状態で市販されているモデルはありませんし,あったとしても夜間に発電機を回すのもどうかと思うのでこれは素直に嬉しい。
サブバッテリーでどの程度運転を継続できるのかについては,設定温度に依存するところが大でしょうし,まだサブバッテリーの特性や電力に関する知見がないので考察しないでおきます。
室外機の重量
クーラーをルーフに載せることによるマイナス点は,重心の高い位置に重量物を配置するということ。できればなるべく軽いほうがいい。
比較対象としたコールマンのルーフエアコンの重量は45kg近くありますが,こちらは室外機が20kg,室内機が6kgと大幅に軽くなっています。
まあルーフに20kg載せたときに,どれくらい車の安定性が損なわれるかは体感してみないとわからない所ではありますが…
まとめ
日本国内では2019年の9月1日から発売が開始されたようですが,まだWeb上にインプレッションのようなものは見当たりません。メーカーのWebページにも価格に関する情報がないなど,今すぐに飛びつくにはかなりの度胸が必要な状況です。
現在までにどの程度販売されたのかはわかりませんが,採用された方々からは来年の夏以降に情報がでてくると思うので,どのような評価をされるのか楽しみですね。
スーパーロングトレインに後付けするというのも充分視野に入ってくるような製品なので注目したいと思います。
これをきっかけに他メーカーからも対抗するような製品が開発・販売されて,低価格で性能の良いキャンピングカー用クーラーが市場にどんどん出回ることを期待したいところです。