しんこのブログ

興味あることいっぱい

絶版の壁に付けられる家具ポケットを破壊してから3か月 無いものは自分で作る精神で製作を開始〈その1〉

朝ランニング用に新しいシューズを投入したしんこです。

もちろん毎度おなじみのNew Balance。今回はFuelCell Pvise v1というモデル。FuelCellという名前は厚底シューズのラインナップにあたるのですが,New Balance公式の解説によると,トラック・フィールド種目の国際ルール改定により,ソールの厚みを25mm以下としたシューズということだそうです。

 

自分は朝ランニングに使うだけなので国際ルールは関係ないけど。

 

代わりに引退したのはこちら。シューズの寿命管理をシビアにしている人からはめちゃくちゃ怒られそうなんですが,15か月で2,500kmくらい使っちゃいました😝

20230712202230

 

さて今回も連休中に自宅で作業していたお話。

 

 

 

無印良品の壁に付けられる家具ポケットを破壊

代わりを購入しようにも絶版になっていました

7月の中旬に投稿したこちらの記事。

www.shinkoace.com

 

見栄えは最悪ですが,機能はするのでとりあえず使用を継続しながらどうしようかと考えます。

Webで検索したり,ニトリで探してみたりしたものの,代わりとなる製品も無いし,無印良品から再版されるような気配も無しということで,意を決して自作することにしました。

 

製作の基本方針

新しく製作することになった壁に付けられる家具ポケット。寸法については現在のサイズが自分の使い方にぴったりなので,基本的には無印良品の製品をコピーすることで設計を進めることにします。

 

製作するにあたって最も厄介と思われるのは,家具のベース部分となる板に加工されたフックのための掘り込みで,深さは8mm。

こんな形状は機械加工じゃないと絶対できない芸当です。

 

当初はここをそっくり流用して,壊れた部分だけを切除して作ることも考えたのですが,あるアイディアがひらめいたので,全面的に新製することにしました。

あ…フックだけは流用しますよ。

 

壁に付けられる家具ポケットを作る

材料調達

まずは材料を調達します。本体は厚さ6mmの板の組み合わせてできているので,同程度の厚みの板が欲しいのですが,近所のホームセンターにはそんな薄い板はありません。

 

しかし地元には"無いものは無い"といわれるジョイフル本田があるので,ここへ行けば何とかなるはず。

 

やっぱり何とかなりました。

購入したのは厚さ5mmのケヤキの板。100mm×150mmのサイズが3枚,50mm×200mmのサイズが1枚。

木の種類はいろいろあって,カトーモーター製キャンピングカーの家具で使用されているナラの板もあったのですが,ものすごく高価。約半額で色調が似ていたケヤキにしたというわけです。

それでも材料費だけで無印良品の完成品販売価格を軽く凌駕。何で絶版なんだよw

 

右端にある板は自宅にあったストック。板の厚みは6mmと9mmです。

 

ベース部分の製作

まずはフックを取り付けるベース部分の製作から着手。これがうまくいくかどうかが勝敗を分けます。

 

まずは設計寸法通りに厚さ6mmと9mmの板を切断。

もちろん精密な切断にはソーガイドが欠かせません。

現行品はこれみたいです。

切断完了。

6mm厚の板は140mm×75mmに,9mm厚の板からは56.5mm×45mmと58.5mm×30mmのサイズを2枚ずつ。

 

ところで製品の幅は110mmですが,せっかくなので材料の幅を全部活かすように40mm広げる設計変更をしました。この程度ならフック1個でも問題なくしっかり固定できるはず。

 

さて,勘のいい方なら何を企んだのかお気付きと思いますが,ずばりこういうことです。

切断した板をこんなふうに組み合わせると,板を掘り込まなくても深さ9mmの製品と同じような形状が再現できるのでありやす✌️

 

板を組み立てる前に製品から外したフックを取り付け。

 

スーパーロングトレインから相手側のフックも外してきてパチンと連結。これをガイドにして,9mm厚の板を木工用接着剤で貼り付けていきます。

 

フックがユルユルだと取り付けたときにぐらつきの原因となるので,フックをぴったりと挟み込むように位置合わせするのがキモ。

 

クランプでしっかり押さえて乾燥させます。

 

この状態で試しにキッチンの扉へ取り付けてみます。製品より掘り込み部分が1mm深いのですが,このまま取り付けできれば,1mm削る加工をしなくて済むので助かるんですけどね。

 

果たして…パチンとフックが連結できました!フックの嵌めあい部分のテンションも適度にきつく,ぐらつき,がたつきは全くありません。

 

これで目論見通りにいく目途が立ちましたぜ。

 

次からはいよいよケヤキの板の加工に入ります。

 

つづく。