週末に紅葉と温泉を楽しんできたしんこです。
カトーモーター製のキャンピングカー スーパーロングトレインが納車されてからちょうど1年が経過しました。
今回はスーパーロングトレインの走りを評価してみます。
スーパーロングトレインというキャンピングカー
キャンピングカーを購入しようと考えてから,約1年間の検討の末に選んだスーパーロングトレイン。
結論から言うと大満足。
本当にこのキャンピングカーを選んでよかったと思います。
スーパーロングトレインというキャンピングカーについて,この1年間の間に感じたことを綴ってみます。
現在購入を検討している方々の参考になれば幸いです。
ベース車両はハイエース スーパーロングバン 2.8ディーゼル 4WD
キャンピングカーは走りも大事よ!
まず忘れてはいけないのが,キャンピングカーも走ってなんぼだということ。
移動がメインの日は少なくとも半日くらいは走行し続けるわけですから,架装部分と同じくらい真剣に検討すべきだと思います。
自分は購入を検討中にハイエース スーパーロング キャンパー特装 2700ガソリンエンジン車ベースのランドワゴン リノと,ボンゴトラック 1800ガソリンエンジン車ベースのMAMBOW/マンボウをそれぞれレンタルして比較。
その結果,運転席の快適さや走りの良さでハイエースを選択。
ハイエースには2800ディーゼルエンジンがラインナップされているので,スーパーロングトレインでは燃費を重視してこちらを選択しました。
そのためベース車両はキャンパー特装ではなく,バンDXになっています。
2020年10月現在販売されている4型最終(6型)では,キャンパー特装にもディーゼルエンジンが搭載されているのでバンDXを選ぶ理由がなくなったかな。
キャンピングカーショーでの展示方法や車両についての説明は架装部分に関する場合がほとんど。
各ビルダーが主催するアンコールフェアなどに行けば試乗できる場合もありますが,短い時間だと楽しいだけで終わってしまい,冷静に評価するのは難しいです。
キャンピングカーそのものを体験するという点でも重要ですが,ぜひレンタルのキャンピングカーでそこそこの距離を走ってみることをお勧めします。
希望のモデルドンピシャのレンタカーが無くても,仕様が似ているもので充分ですよ。
良いと思うこと
ハイエースの2800ディーゼルは峠道でもストレスなし
さてハイエースの2800ディーゼルには試乗する機会がなかったので,動力性能については未知数のまま発注。
とりあえずカタログでエンジンの諸元を比較すると,2800ディーゼル(1GD-FTV)は2700ガソリン(2TR-FE)よりトルクが太く,しかも1000rpmから3000rpmまでフラットトルクなので扱いやすいはず。
果たして結果はどうだったでしょうか?
自分はこの一年間に12000kmほど走り回りましたが,動力性能的に辛いと感じたことはありません。
登坂車線のある上り坂では低速車側の車線を走るようにはしていますが,ストレートに近い形状の道ならば誰にも抜かれることなく元の車線に戻ることも多い…そんな感じです。
他に有名どころの道で例えると,日光のいろは坂はさすがにガンガン行くという感じにはなりません。
ただしこちらについてはエンジンパワーがどうのこうのというより,コーナリング速度の方が問題。
ぐるっと巻き込むようなコーナーが連続するので荷物が左右に飛び交うような走りをするわけにはいかず,そろりそろりと走るしかないという理由によるものです。
参考までに2700ガソリンのランドワゴン リノで那須高原の坂道を上った時は,直線に近い道路形状でも構辛いものがありましたよ。
いまいちと思うこと
ATのセッティング
普段の走行で気になるところがあるんです。
それはATのセッティング。自分のスーパーロングトレインは4型後期(5型)ベースなので,ATは6速となっています。
段数が多いので最適なギヤにシフトしやすいはずなのですが,平坦路で加速して60km/hになったあたりのシフトアップがもたつく感じでいまいちしっくりこない。
具体的には速度が60km/hに達して定速走行に入っても1段低いギヤのままシフトアップせず,エンジンが2000rpmの高い回転数で走り続けてしまうということがしはしば。
これを回避するために自分がしているのは,70km/h近くまで加速して普通にアクセルを緩めるような操作をするか,60km/hでアクセルをわざとがばっと戻してシフトアップを促すかのどちらか。
意識していないとシフトアップしないままの走りになってしまう確率が高いです。
速度60km/hあたりは最も多用する速度域なので,何とかして欲しい(何ともならないけど)ですね。
横風とスーパーロングハイルーフ
キャンピングカーが横風に弱いとはよく言われますが,自分も過去に1度だけ高速道路上での恐怖体験がありました。
冬の北関東道を西へ向かって走行中のことです。右側から強烈な赤城おろしの風を受け,走行ラインはフラフラ。
風が吹いてくる方向に舵を当ててやっと直進するという状態で,そこへさらに突風を喰らうと車全体が左側へドーンと持って行かれます。
これは結構恐怖ですぜ。
普通の車はいいペースで走っていくので,これは完全に車高が高く,風を受ける面積が大きい車体形状による不安定さに違いありません。
こうなるともう速度を落とす以外に打つ手なし。
その日は概ね70km/h以下にすれば安定した走行状態を保てるということを会得しましたよ。
とは言っても1年の間に1度だけ経験した程度の回数なので,それほど神経質にならなくても良いと思います。
まだ評価できていないこと
4WDの効果はまだ未体験
駆動方式は4WDをチョイス。
2019年の冬は降雪地域へ行く機会がなかったこともあり,4WDの恩恵を感じる場面にまだ出くわしていません。
とは言うものの自分はスーパーロングトレインに乗り換えるまで,ずっとフルタイム4WD乗り。
4WDに求める目的はちょっと違うけど,トラクションを稼ぐという点では同じ。
経験上予想される効果としては,圧雪・凍結路の発進時にリヤが横にズルッといくことがないとか,坂道発進やコンビニに入る際に乗り越える歩道の縁石などの段差でも,空転することなくスルッと行けちゃう…みたいなところで威力を発揮してくれると思います。
まとめ
車の走りや快適さに関する感じ方は人それぞれなので,自分の物差しがすべての人に当てはまるわけではありません。
キャンピングカーは高価な買い物です,こんなはずじゃなかった…でホイホイと買い換えるなんてできませんよね。
購入を検討中の方は,ぜひレンタルのキャンピングカーに試乗して自分の走りにあってるか,長距離を走るのに問題がないかなど,走りに関してもじっくりと確認してほしいと思います。
次回は架装部分の評価をしてみます。