自宅でたこ焼きを楽しんでいたら口の中を火傷したしんこです。
今回はタイヤの空気圧のお話。
重たいキャンピングカーとタイヤ空気圧
スーパーロングトレインの推奨空気圧は前後420kPa
先日,どけびさんから次のようなコメントをいただきました。
「カトーモーターのLIBに乗っている どけび と申します。私の車はハイエースワイドミドルで2段ベッド車なのですが,カトーモーターからの指定は420kPaです。ですが420kPaで乗ると,細かい道の凸凹を拾って振動が気になるので400にしたり370にしたりしています。」
なるほど。
車体が大きく重いスーパーロングと,車体が一回り小さいワイドミドルの空気圧が同じというのも妙な話。
スーパーロングトレインのタイヤ空気圧は納車時に420kPaと説明を受け,ドアを開けた所にも推奨空気圧としてばっちり表示されています。
キャンピングカーを購入するためにいろいろ調べている頃,特にカムロードベースのキャブコンでタイヤバーストの記事をよく目にしました。
その結果,キャンピングカーは常時フル積載の状態と同じなので重く,タイヤ空気圧には細心の注意を払わないといけないということを強く意識することに。
そのような背景から推奨空気圧はビルダーが過去の経験から導き出した数字と理解し,忠実に守ってきました。
それ自体は悪いことではないのですが,どけびさんのコメントをきっかけにちょっと調べてみましたよ。
スーパーロングハイルーフバン4WDの車両総重量
まずは自分のキャンピングカーの重さについて調べてみます。
スーパーロングトレインの車検証に記載されている車両総重量は2,980kg。
これは架装+昼間定員8名乗車の値。乗車定員1名の重量は55kgで計算されています。
普段使用している2名乗車だと荷物や清水などを 330kg積載した状態に相当するってことですね。
測ったことはないですが,荷物や清水などを満載しても330kgはないと思うので,それ以下のはず。
一方,トヨタのカタログにあるハイエース主要諸元表(バン)4WDを見ると,スーパーロングワイドハイルーフ2800ディーゼルは2名乗車時の最大積載量が1,000kg積みで,車両総重量は3,240kg。
普通のハイエーススーパーロングハイルーフのバンがめいっぱい荷物を積載したときの方が重いということがわかります。
他のバンコンのデータがないので一概には言えませんが,車体に関しては普通のハイエースのままですからそうでないといかんわな。
トヨタ指定のタイヤ空気圧
普通のバンの方が重いのであれば,トヨタが指定する空気圧で安全は担保されるはず。
取扱書によれば,スーパーロングバン4WD定積時*1の空気圧は前輪400kPa,後輪375kPa。
420kPaより少し下げても大丈夫そうです。
タイヤ空気圧を下げてみる
AstroAI 電動エアーコンプレッサー導入でやっと調整可能に
本当はもっと早くやってみたかったのですが,春のタイヤ交換で壊れたエアーコンプレッサーの代わりが手に入るまで待ちの体勢でした。
基本的に空気を抜くほうの調整なのでエアーコンプレッサーがなくても できると言えばそうなのですが,うっかり抜きすぎたときのリカバリーができないのはまずい。
またガソリンスタンドでの調整に頼るのも,また空気圧を上げる方向に調整したくなったときにいちいち行くのは面倒です。
細かい調整は自宅でできたほうが楽ですよね。
空気圧の調整
AstroAI 電動エアーコンプレッサーには減圧する機能はないので,一旦空気を抜いて目標圧力より下げ,改めて空気を充填して合わせます。
前輪を400kPaに…
後輪を375kPaに調整しました。
前輪はわずかに20kPaの減圧ですが効果はあるのかな?
走行フィーリング
空気圧調整後に走らせた結果は,やはり減圧した効果として路面のひびや補修痕の段差などからの入力が少し緩和されました。
荒れた路面でのロードノイズも小さくなった感じがします。
車体が大きく動く路面のうねりについては,タイヤの撓みよりサスペンションの能力に支配されるのでそれほど変わりません。
自分が普段走行する道は路面の傷みが激しく,ひびや補修痕のオンパレードなので乗ってて楽ですね。
長距離走行はまだしていないのでしばらくこのセッティングのまま走らせてみようと思います。
こうなるとサスペンションもいじりたくなってくるな。
*1:軽積時は積載量500kg未満,定積時は積載量500kg以上。スーパーロングトレインは架装+2名乗車で積載量410kg相当になるので定積時の値を採用。