しんこのブログ

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鉄道模型 TOMIX キハ183系気動車の前照灯を電球色に

朝ランニング🏃の遅れを猛烈な勢いで巻き返し中のしんこです。

10月はほぼ毎日15kmくらいの激走。1か月で428km走って221kmの遅れを89kmまで挽回しました。

でもこの時期になると遅れを回復というより,残された日数であと何km走るという方がしっくりきますね。ちなみに今日現在だと残り60日で,年間3650km走破のゴールまで699km。厳しい状況は年末ぎりぎりまで続きそうです。

 

今回は久しぶりの鉄道模型いじりのお話。

 

 

 

キハ183系気動車

北海道用の特急型気動車

今回のお題はキハ183系

実物は1979年に先行試作車が登場。1980年から1年半の試用により冬季の耐寒大雪性能を確かめたのち,1981年から量産された北海道用の特急型気動車

ja.wikipedia.org

 

特徴は何といっても先頭車のデザイン。それまでの国鉄特急型にはないスラントノーズと呼ばれる角ばった形状が斬新でした。

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キハ183系が登場したのは自分が中学生の頃です。

1979年に試作車がL特急「いしかり」として運用を始めた781系電車に続く北海道専用の新型車でしたから,すっかり虜になりました。

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キハ183系の試作車が函館-釧路間の特急「おおぞら」で試用を開始した1980年に,自分は「おおぞら」が通過しない函館本線山線区間倶知安へ引っ越ししてしまったため,キハ183系を日常的に目にする機会は失われました。

 

その後,キハ183系の量産車が登場した1981年10月改正で,函館と稚内を小樽·倶知安経由で結ぶ,急行「宗谷」の函館-札幌間が特急「北海」に格上げされて,特急「北海」は2往復となりました。

そのうち下り3号と上り4号にキハ183系が使用され,倶知安でもその姿を拝むことができるようになったのです。特に下り3号は15時頃に倶知安に到着するダイヤだったので,放課後や週末によく見に行きましたね。

 

白色の前照灯に興ざめ

そんな思い入れのあるキハ183系NゲージではTOMIXから1982年に早くも製品化。もちろん貯金を投入して発売と同時に購入しましたよ。

そしてこちらは2008年にリニューアルされた製品なのですが…

何故か前照灯の色が真っ白なので雰囲気がいまいち。実物はシールドビームなので電球色が正解なのですが,これではHIDみたいです。あかん。

 

キハ183の前照灯を電球色に

気に入らない状態で走らせても全然楽しくないので,前照灯を電球色にする改造をします。

 

車体の分解

まずは車体を分解することから始めます。

 

車体と床下を分離。車体の裾を指先で広げるようにして床下を下へ引くと外れます。

 

さらに屋根を外します。室内側から屋根の詰めを押し出すようにして外しますが,かなり難儀するかも。ドライバーなどで抉るとガラスパーツなどが傷だらけになっちゃう恐れがあるので,自分は割り箸の先っぽのエッジを効かせてグイっと押すようにして外しました。

 

運転台上部前照灯の導光パーツを外します。ピンセットで摘ままないと厳しいかもしれません。

ここまで分解すればライトユニットを外すことができます。

 

ライトユニットの分解

先頭部からライトユニットを外します。

 

ライトユニットをバラしました。前面のカバーとヘッドマークをイジェクトするパーツは簡単に外せますが…

 

前照灯・尾灯・ヘッドマークの導光パーツが収められた部分については,上面の凹にケーシングの凸を嵌め合わせる構造になっているので引き抜けばよいのですが,導光パーツ部分は垂直方向に引っ張れるような形状ではないのでかなり難儀します。

自分はKATOの車両に付属しているトレインマーク変換装置用のプラ製マイナスドライバーを前照灯の導光パーツとケーシングの隙間に入れ,少しずつ抉りながら外しました。

 

導光材を収める部分もバラします。ここまで分解できれば準備はOK。

 

LEDを交換して大失敗

前照灯を電球色にするには,LEDを電球色の物に換えてしまうか,導光パーツに着色して電球色に近似させるか2つの方法があります。

 

実は最初にLEDを交換したのですが,これが大失敗。

 

使われているチップLEDは3020。

色調としては電球色LEDにしてしまう方が圧倒的に良いので,手持ちの電球色LEDに交換したのですが…

 

試運転してみると運転台上部の前照灯が真っ暗。

原因はこれ。写真はLEDが実装されている基板の背面ですが,穴が開いています。

オリジナルの基板に直接DC12Vを接続して発光させてみたところ,実装されていたLEDは全体が光って見える拡散型LEDでした。

LEDの背面も光るので基板の穴から光を出し,運転台上部前照灯の導光パーツを発光させるという構造になっていたのです。

交換した電球色LEDは正面側しか発光しないタイプですので,運転台上部前照灯を光らせることはできません。

諦めて元に戻しました。

 

導光パーツを着色する

残された方法は導光パーツを着色する方法ですが,塗料で塗るのは大変なので簡単な方法で済ませます。

 

使用するのは3Mのマスキングテープ。こいつを導光パーツの受光面に貼り付けちゃうという技です。

 

前照灯側には2×10mmと4×4mmサイズにカットして貼り付け。尾灯側は3×8mmです。尾灯は赤い導光パーツなので,光源を電球色にする必要なないのでは?と思いがちですが,ヘッドマークを発光させる色を揃えるためにマスキングテープを貼り付けます。

なお前照灯側はマスキングテープが重なった部分がありますが,これだと黄色くなり過ぎなので,試運転後に重なり部分をカットして重ね貼りしないようにしています。

 

ヘッドマークについては蛍光灯の色に似せるため,蛍光ペンの青で着色したタックシールを貼り付け。白から電球色にして,また白色近似に戻すという…

蛍光ペンも塗り重ね具合で青みを調整することができますが,今回は1回塗が良いようです。

 

運転台上部前照灯に4×5mmサイズにカットしたマスキングテープを基板の穴をカバーするように貼り付け。ここは2枚重ね貼りでちょうどよい色調になりました。

 

まとめ

電球色になったキハ183の前照灯です。写真だとうっすらですが,実際に見るといい感じです。あまりやりすぎるとわざとらしい黄色になっちゃいますし,いろいろ調整してここまでにしました。

 

前照灯の雰囲気もいいですが,やたらと明るく光っていたヘッドマークも落ち着いていい感じです。

「北海」のトレインマークはもともと水色っぽい色調で,オリジナルの青と白のコントラストが強い見え方も好みではなかったので,効果ありでしたね。

 

仕様が決まれば淡々と施工するだけなので,他のキハ183も順次電球色にしていきます。