大型連休くるま旅から帰ってきたしんこです。
なんと4月中に旅は完結。昨年の大型連休に続いてひとり旅になりました。今回は宮城・岩手方面へ行きましたが,東北は距離が伸びますね。
現在は後片付けと写真の整理中。
今回はマイブームになっている鉄道模型いじりのお話。コンテナ貨車の連結器(カプラー)を交換します
機関車・客車・貨車のカプラー
Nゲージの標準はアーノルドカプラー
従来のNゲージ鉄道模型はアーノルドカプラーが標準装備されていました。
しかし,アーノルドカプラーは大きく実感的ではなかったため,KATOはKATOカプラーを皮切りにKATOナックルカプラー(互いに連結可能)を展開,一方TOMIXはTNカプラーを採用するなど,どのメーカー製の車両でも互いに連結して遊べるというコンセプトが怪しくなってきました。
仕方なくKATOカプラーを使用することに
自分はTNカプラーを標準装備したTOMIXの気動車や,密着連結器の形態を模したカプラーを標準装備した電車以外は頑なにアーノルドカプラーを使い続けていたのですが,KATOは旧型客車で編成された急行「津軽」や急行「妙高」といった車両セットの中間カプラーにまでKATOカプラーを装備するようになりました。
機関車と連結する編成両端はアーノルドカプラーになってはいますが,旧型客車なんて固定編成ではなく1両単位で運用するものですからね。他の車両に差し換えたりして遊ぶ都合上,編成内にカプラーが混在するなんてありえないと思うのです。
しかもこのKATOカプラーはアーノルドカプラーへの交換は不可能なタイプ。さてどうするか。
結局これがきっかけで客車を牽引する機関車,同じく機関車と連結する貨車については全てKATOカプラーやKATOナックルカプラーを採用することにしました。
信越本線の碓井峠で補機として活躍していたTOMIX製のEF63だけは同社の189系と連結する都合上TNカプラーのままなのですが,特殊な機関車なので問題ないです。
TOMIXのコキ10000をKATOカプラーに交換
ポン付けに不満
今回は暫くアーノルドカプラーのまま放置していた,TOMIXのコンテナ貨車コキ10000をKATOカプラーに交換します。
今回いじる製品は,品番が2756 国鉄貨車 コキ10000形(コンテナ付)と2758 コキフ10000形(コンテナなし)で,購入したのは最初に製品化された2006年。いったい何年放置してたん?
使用するKATOカプラーは品番11-702 KATOカプラーN(黒)アーノルドカプラー取付車。最もベーシックなカプラーです。
メーカーが違うので全く無加工で交換というわけにはいかないのですが,もともとアーノルドカプラーを交換するオプションとして発売された製品ですので,ベース部分をTOMIX製台車のカプラーポケットに入るように少し削ってやると比較的簡単に交換可能です。
ただね…これだけだと車端からカプラーがビヨーンと飛び出しすぎて,外観がいまいちなんですよね。以前コキ50000のカプラーを交換しましたが,全然気に入らない。
コキ10000を放置していた理由はこれなんですよね。
あまり手間のかかる改造をしちゃうと両数が多いので作業が大変ですし,みっともないけど機能上しかたないかなあ…と諦めていましたが,気に入らないと走らせるのも嫌になるので,少しでも満足いく形態になるよう頑張ってみます。
安価なカトーカプラーを使用
ところで,品番28-271-1 KATOナックルカプラーセット(黒)アーノルドカプラー取付車を使えばより満足いく形態になるような気がしますが,部品代が5両分で¥880もするのですよ。
今回のコキ10000は緩急車のコキフ10000も含めると21両もいますし,既にKATOカプラーに交換済みのコキ50000,コキフ50000も気に入らないのでやり直すことを考えると,高価な部品は使いたくありません。10両分で¥440と安価な11-702 KATOカプラーN(黒)アーノルドカプラー取付車で何とかします。
カプラーを短くしたいなら品番28-187 車間短縮ナックルカプラーを使えば簡単じゃん!という方もいると思いますが,自動連結ができず使いにくいので今回は使いません。
交換作業
前置きが長くなりましたが,ここからが改造&交換作業です。
改造の方法が決まるまでは試行錯誤があったのですがそこはカット。既に3両ほど交換実施済みの方法を紹介します。
アーノルドカプラーを外す
こちらがコキ10000に装着されているTR203形台車。
金属製のカプラーポケットカバーを外すと,アーノルドカプラーとカプラースプリングを取り出すことができます。
カプラーを引っ込める加工
こちらがKATOカプラー。
ベースのカプラー側にタミヤのプラ材1mm角棒を瞬間接着剤で接着します。
長いまま接着して,固着した後にニッパーで余分を切断するとうまくいきます。
余分な角棒を切断して,#400のサンドペーパーでベースと面一になるように仕上げます。これでオリジナルよりカプラーが1mm引っ込むことになるわけ。
次は矢印で示したベースの段付き部をやすりで削ります。角棒で厚みが増した分を削るイメージですね。寸法的には角棒を含めた厚みが1.2mm程度。つまりベースを0.2mmまで削ることになります。
ここは良く切れるやすりを使うのがキモですね。自分はGSIクレオス MF21 匠之鑢 極ブラックブレードを使っています。
あまり強くやすりをかけると角棒が剝がれてベースもポッキリ逝っちゃうので慎重にね。
最後に残ったベース部の幅を1.8mmくらいになるようにやすりで仕上げてカプラーの加工は完了です。
カプラーを組込む
加工が完了したカプラーをカプラーポケットに押し込みます。1発でしっくり入ればいいですが,手作業で削ってますからそれほど寸法精度はよくありません。歪みなくしっくり入るまでやすりで微調整します。
カプラーがカプラーポケットに入ったら金属製のカプラーポケットカバーを元に戻して完成。
車体に台車を取り付けます。暗くて見にくいですけどまあまあかな。
これ以上カプラーを引っ込ませようとすると,台車のカプラーポケットも改造しなければならないので,とりあえずは良しとします。
連結面間隔
カプラーを引っ込めて,連結面間隔は大丈夫?カーブは曲がれるの?と気になる方もいると思います。
こちらがアーノルドカプラーの連結面間隔で約10mm。
そして改造したKATOカプラーの連結面間隔は約8mm。カーブで車体同士が接触することはありません。もうちょっと狭いほうが実感的だと思うので,あと1mmくらいカプラーを引っ込めたい気はしますね。
まとめ
なるべく量産しやすい方法にしたつもりですが,2両分もやると疲れちゃいます。
ただしやすりで削る作業は感覚を覚えているうちにやってしまった方が,早くて品質も安定したものができるので,大型連休中に21両を終わらせてしまいたいと思います。
猫背になりそう😣