昼間の時間がどんどん短くなって屋外活動の時間が足りないしんこです。
さて,そんな状況でもちょこちょことした改良を続けています。
気になるカタカタ音
どこからしているのか探すのに一苦労
キャンピングカーには家具や常時積載しているものがたくさんありますので,道路の凹凸などを通過した時に架装部分からガタガタッと音が出ることがあります。
まあこれはキャンピングカーあるあるなので,こんなもんでしょうとあまり気にせずにいたのですが,ある日,わずかな車の振動でもカタカタカタッという音が途切れることなくするようになっているのに気付きました。
気になりだすともうどうしようもありません。
運転席からはリヤクーラーの助手席側トリムあたりか,その後方のスライドドアの方から聞こえるような気がします。
怪しい部分を手でトントン叩いたりしてみましたが,走行中に聞こえるカタカタカタッという音がしません。
ガタつきそうな荷物を降ろしたり,カーテンレールのランナーを押さえつけてみたりしましたが効果なし。
音はいったいどこからしてるの?
原因判明 マルチルーム扉の丸落とし金具
音の発生場所を探すこと数日。探索範囲を拡大してリヤゲート付近の天井を叩いたときカタカタカタッと気になっているあの音が発生。
そして遂に音の発生源を突き止めました。
それはここ。
マルチルームの扉をロックする丸落とし金具でした。
これは右折や右コーナーで扉が開いてしまうのを防止するための金具なのですが,扉がが振動したときに床側に取り付けてある金属プレートと接触してカタカタ音を出していたのです。
標準のスーパーロングトレインにはない特注の扉ですから,予想外のことが巻き起こりますな。
マルチルームの構造はこんな感じ。
ポータブルトイレが後ろから丸見えにならないよう,側板が取り付けられていて…
閉じられた扉は,この側板に取り付けられたボールキャッチと床に丸落とし金具で固定されるようになっています。
閉じた扉を叩くと,ボールキャッチを支点にして扉がバタバタと振動し,丸落とし金具と金属プレートが音を立てます。
扉の端には補強材がついていますが,全体的には大きな単板ですから扉がバタつくのは致し方なし。
でも原因さえわかれば何とでもなります。
マルチルーム扉の振動対策
作戦その1 金属プレートの位置をずらして丸落とし金具に押し当てる
まず最初にやったのは金具の接触音をさせなくすること。
具体的には床の金属プレートをずらして金具に対して偏芯させます。これによりロック中は金具が常に金属プレートに押し当てられる状態になります。つまり金具にストレスをかけてガタつかないようにしようというわけです。
ただしあまり強く押し当てるすぎると,本来のロックや解除がスムーズにできなくなるのでほどほどの所で調整しました。
結果は少し良くなりましたが,まだ不十分。
作戦その2 扉のバタつきを抑える
本来はこれが正しい対策ですな。
邪道な作戦その1を実行する前に構想は練ってありました。
扉の内側下部に戸当りゴムを取り付け,扉と側板でサンドイッチして振動を抑えます。
使用するのは以前に施工した余りの戸当りゴム。
扉と側板の間の寸法は47mm。戸当りゴムと合計してピッタリ+1mm程度となるように25mm×25mmの角材を切断して長さ28mmのスペーサを製作します。
角材を正確&直角に切断するため,久々に登場のソーガイド。
角材を切断してヤスリで仕上げました。
これにΦ2mmの下穴をあけて…
戸当りゴムをねじ止めして,部品の製作完了。
扉には両面テープで固定しました。
扉と側板の間に挟まれる形になるので,両面テープの粘着力で充分です。
さて,扉を閉じると…
ぴったり。戸当りゴムがしっかりと側板に接触しています。
これで丸落とし金具をロックすればバタつきの振動は抑えられるはず。
結果は大成功。
路面からよほど激しい入力がない限り音は全くしなくなりました。
これで快適にドライブできますぜ。