おとこの~たびは♪ひとりたび~♫キャンカー野郎のしんこです。御意見無用。
今回は1月最初の3連休に栃木県へひとり旅してきたお話。既に1か月以上前のことなのね。
キャンピングカー男ひとり旅
3連休は旅に出る
今年の年始のカレンダーは,年末年始休暇が終了して2日出勤したらすぐに3連休。
正月は2日に成田山へ行ったものの,基本的には自宅でごろごろ。
3連休もごろごろではいかん!ということでスーパーロングトレインで出動します。今回は自分だけの男ひとり旅。
あまり遠くまで行かずに1泊2日で近場を楽しみます。
アイテナリ
近場をうろつく旅なので計画は雑。行ってみたいとは思いながらいつも素通りしてしまうようなところを拾っていきます。
ざっくりとしたアイテナリですが,まずはつくば市のクーロンヌでパンを調達してから結城方面へ移動して散策。そしてずっと行ってみたかった下野薬師寺へ。ここが今回の目玉。
昼飯は動画で見た栃木市の食堂でカツカレーをがっつし食って,北へ移動。宇都宮市の北西にあるさくら温泉で湯浴み。
入浴後はあまり走りたくないので,近場の道の駅を適当に選んで停泊。
翌日は完璧にノープランで何となく寄り道しながら自宅の方へ向かいますが,どこかで日課の10kmランニングをします。これはくるま旅としては新企画で,汗だくで走ったあとにきちんとくるま旅を継続できるのかの実験です。
つくばから結城へ
クーロンヌつくば
まずはつくば市で人気のパン屋さんクーロンヌつくばで食料を確保。7:30から営業しているので朝からのお出掛けでも寄りやすい。
9時半頃に到着。
自分はこちらのお店の固い系のパンが好きなんですよね。
左手前からフルーツライ1/3 ¥133,ブルーベリーとクリームチーズ ¥180,イチジクとクランベリー ¥200,パン・オ・セーグル1/5 ¥100とモーンプルンダー ¥220をお買い上げ。5点も買って消費税込みで¥900は安いよね。そこもお気に入り。
結城蔵美館・結城城跡
クーロンヌから約45km,1時間15分でやってきたのは結城蔵美館。入場は無料。
郷土資料館みたいなものかな。いざ参らん。
中へ入ると結城紬の個展が行われていて,ムム…しくじったかと思いましたが,奥へ進むと郷土資料館がありました。
“結城”といえば結城秀康公。
御手杵の槍というのが有名なのね。初めて知りました。
展示の規模は小さく,5分もあれば見終わってしまいますが,興味のある方は近くを通ったときに立ち寄ってみてはいかが?
お次は900m離れた結城城跡。
駐車場がよくわからず,桜の木の間に駐めましたが,幹と幹の間が狭かったり,頭上の枝が気になるなどキャンピンクカーにはストレスMAXな駐車場所です。
門の左手に聰敏(そうびん)神社があったので,まずはお参り。
結城城跡は城の痕跡がほとんどなく,高台の平場といった風情で長居する雰囲気でもありません。
くるっと1周したら散策終了。ちょっと微妙。
下野薬師寺
下野薬師寺歴史館
本日のメインイベント,下野薬師寺に向かいます。
現存している医王山 薬師寺は栃木県道146号沿いにあり,三門の前に駐車場があるのですが,西側の広大な敷地に戒壇堂(六角堂)や復元された回廊,下野薬師寺歴史館があるのでそちらの駐車場に駐めます。
だだっ広い&がらがらなので,どんな大きなキャンピングカーでも心配なしですぜ。
こちらが下野薬師寺歴史館。入場は無料。
下野薬師寺は天平時代に鑑真大和上が,正式な僧侶となるための受戒を行う戒壇堂を設けた寺で,奈良の東大寺,筑紫の観世音寺を合わせて日本三戒壇と呼ばれた由緒ある寺です。
これがここへきてみたかった最大の理由。
入口の正面に立派な伽藍配置の模型がありますが,平安時代後期には寺が衰退。その後の戦国時代に堂宇はことごとく焼失し,現存している創建当時の建築物はありません。
展示品も瓦などの出土品がほとんどで,内容は小規模ですね。
展望台から下野薬師寺方面を望みます。よし行ってみんべ。
下野薬師寺跡
こちらが下野薬師寺跡。
礎石と復元された回廊,約300年前に建てられた六角堂が点在しています。
奈良の平城宮跡歴史公園の復元展示に似てますね。
復元された回廊に近づいてみます。窓の青,丹塗りの柱が鮮やか。
そして六角堂。なかなか良き佇まいでござる。
医王山 薬師寺
こちらが現存している医王山 薬師寺の山門。右に「下野薬師寺」,左には「舊(もと)安国寺」の札。
何故かというと,下野薬師寺が衰退したのち,1339年に安国寺と改名したそうな。
そして2018年にもとの薬師寺に戻ったという複雑な歴史があるのです。
本堂の中へ入ってみます。
こういうところでしばらくぼーっとするのが大好き。
この間,住職には御朱印をお願いしておきました。初穂料は¥500。
最後に栃木県道146号を横断して再建の塔跡へ。
途中にあった幢竿(どうかん)跡。
こんなふうに幡が掲げられていたんですね。
そして再建の塔跡。今はこんもりとした基礎が残るのみ。
当時の栄華を偲ぶには想像力が必要ですぜ。
つづく。