夕方でもない真っ昼間の屋外作業なのに蚊に食われまくりのしんこです。
涼しくなってからの方が蚊の活動が活発化するらしいのですが,日中にこんなに刺された記憶はないです。顔の近くにも寄ってくるのでプーンと聞こえる羽音が憎たらしい!
今回はキンカンの虫よけスプレー&蚊取り線香で武装しながら実施したメンテナンス作業のお話。
マルチルームの扉が閉まらない!
マルチルームの扉を”カチッ”と受け止めるボールキャッチ
自分が所有するキャンピングカーはカトーモーターのスーパーロングトレイン。
標準のスーパーロングトレインにはマルチルームは設定されていませんが,キャンピングカーにトイレは絶対に必要と考えていたので,カーゴスペースに特注で製作してもらいました。
当初はカーテンで仕切るくらいの簡易的なものでもいいかな?と思っていたのですが,同社のオークサイドロイヤルスポーツにぴったりのマルチルームがあったので,一部デザインを変更してスーパーロングトレインに取り付けてもらいました。
扉を”カチッ”と閉じた位置に固定するのはこちらのボールキャッチ。
バネで押された上下のボールがメスの金具を挟んでロックする仕組み。
ただし走行中にきつい横Gがかかる右コーナーでは,扉を開く方向にぐいぐい押してくるポータブルトイレを支えるほどの力はなく,何度かバーンと扉が開いてしまう事態が発生。
走行中はこちらの丸落し金具で扉を完璧にロックします。
マルチルームの扉が閉まらない!
先日の栗駒山くるま旅の停泊中,嫁さんから「あれ…扉が閉まらないよ!」とSOSが。
見てみるとボールキャッチが”カチッ”と嵌らず,メスの金具に当たった時点で完全に弾き返されています。
これはボールが全く動いていない症状。
以前にも発生したことがあるので,ドライバーで固渋したボールを押してとりあえず動くようにしました。
しかし2日後,今度は「あれ…扉が開かない!」事態が発生。ボールがメスの金具を挟んだまま動かなくなってしまったみたいです。
扉が壊れるかというくらいの力で引っ張って,やっと扉が開きました。
これは本格的にメンテナンスしないといかん。
ボールキャッチのメンテナンス
さてボールキャッチを子細に観察すると,メスの金具には新品のときにはなかった”溝”が刻まれ,周囲は金属粉で黒く汚れています。
オスの金具の下にある白い戸当りゴムも黒ずんでいますね。かなり前からボールの動きが渋くなっていて,扉を開閉するたびに摩耗が進んでしまったようです。
とりあえずオス金具を分解清掃します。元通りの方向で復旧できるように上側を示すマスキングテープを貼り付けておきます。上下対象の形状だけど一応ね。
外れました。こちらの蓋をマイナスドライバーで外すと…
ばねとボールが出てきました。ウエスの上の黒い粒つぶは,ボールと共に出てきた物で,恐らく摩耗した金属粉ですね。これが摺動部に詰まってボールが動かなくなっていたと思われます。
ボールやばねを吹き飛ばさないように注意しながらパーツクリーナーで洗浄します。特にケーシングの内側は念入りに金属粉を落とします。
洗浄終了!
ボールとばねをケーシングに入れたところでCRC 5-56を少しだけ注油。蓋を閉めて組立て,扉に取り付ければ作業完了です。
まとめ
メスの金具の摩耗が進んでいるので完全ではありませんが,とりあえず扉の開閉ができなくなる事態はなくなったと思います。
調べるとパーツは通販で入手できそうなので,良きところで新品交換してしまいましょうかね。