「神の絨毯」を見るため栗駒山まで遠征したのに全く紅葉していない緑の山を縦走してきたしんこです。
例年だとぼちぼち紅葉するはずなのですが,猛暑の影響で遅れているようです。先週末から気温がグッと下がったので,10月上旬頃からが見頃でしょうかね。
今回はキャンピングカーの家具をちょこっと手直ししたお話。
キャンピングカーの家具を手直しする
「ツキ板」を使用するカトーモーターの家具
自分が所有するキャンピングカーはカトーモーターのスーパーロングトレイン。
カトーモーターが製作するキャンピングカーの家具は「ツキ板」を使用して製作されています。
ほとんどのキャンピングカーは特殊な紙に木目をプリントして貼り付けた「プリント合板」が使用されていますが,カトーモーターが採用している「ツキ板」は正真正銘の天然木製品。
展示会でもすぐにカトーモーターのキャンピングカーだとわかるほど,他社にはない独特の質感と雰囲気を持った架装部となっています。
見ようによっては重い感じがしないでもないですが,刺さる人には刺さる。自分もその1人ですけど。
さて「ツキ板」って何?という話ですが,簡単に言うと木材を薄くスライスしたもので,厚さは0.2mmほど。
ツキ板は表面材として使われるので,品質の良い高級材が使われることが多く,カトーモーターではナラ材を使用しています。
このツキ板を特殊な接着剤を用いて合板に貼り付けることで,あの美しい木目の家具が製作されているというわけです。
「ツキ板」の手直し
さて木目の質感バッチリの家具ですが,ごくまれに手直しが必要になることがあります。
今回はエントランスにあるこちらの傘立て。
よく見るとツキ板の端が剥がれて浮いています。
このまま放置すると何かの拍子に引っ掛けてベリッとやってしまう恐れがありますし,そうなってしまっては素人では修復不可能。
そうなる前に手直ししてしまいましょう。
新品のツキ板を合板に貼るときは専用の接着剤を用いて,アイロンで貼り付けるのですが,補修ですので普通の木工用接着剤を使用します。
ただし通常の固さではわずかに開いた隙間にはなかなか入って行かないので,水で薄めてサラサラのボンド水溶液にておきます。
タミヤの面相筆・極細を使って開いた隙間にボンド水溶液を流し込むような感じで入れて行きます。
接着剤が行き渡ったらクランプで圧着。角材を挟み込んでいるのはツキ板を均一に押さえるため。はみ出た接着剤はこの段階で拭き取っておきます。
乾燥したらクランプを外して手直し完了です。
仕切り板などの角部は,マスキングテープを貼って押さえれば綺麗に接着できます。
粘着力の強いテープだと剥がすときにツキ板にダメージを与える恐れがあるので,必ずマスキングテープを使用しましょう。
まとめ
我流の手直し方法なので,専門家から見るとダメじゃんそんなことしちゃ!という方法かもしれませんが,かなり前に実施した部分について再び剥がれたり,ツキ板の表面に異常が見られたりということはありません。
体が触れやすい仕切り板の角部などを浮いたまま放置しておくと,引っ掛けるたびにダメージが拡大していきますので,あれっ?ちょっと浮いてるなとか,引っ掛かるなと気付いたらすぐに処置してしまいましょう。