連日の灼熱地獄のため屋外活動が停滞中のしんこです。
こちらの続き。
木工工作は基本的に屋外作業となりますが,さすがに今の時期はあまり外に出たくありません。
そんな感じなので休日でも作業せずに放置してしまうことが多く,なかなか完成しませんです。
板の曲げに成功したので次の手順に進みます
部品のカットで問題発生
最大の難関を突破したので,部品を設計寸法通りにカットします。
手前にある長さ243mmの長方形の部品ですが,目につきやすい端面を綺麗に見せるためには木目が縦方向になるようにカットしなければならないことに気付きました。準備した桐の集成材の幅は150mmしかないので材料どりができません。まじか。
幅300mmの集成材を買おうかとも思いましたが,これだけのためにもったいない。
そこで150×50×13mmの板を2枚カットし,木工用接着剤で接合。集成材を”集成”する技で1枚の板にしました。
こんなことしてたら時間がかかるわな。
組み立てに入る前に,棚板の外形をフェルトシートのはくり紙側に写し取っておきます。
使用するフェルトシートはこちら。
組み立て
いよいよ組み立てに入ります。
まず最初に曲げた厚さ3mmの板を棚板に木工用接着剤で接着します。
接着剤が乾くまでクランプで固定する必要がありますが,今回は45°の部分がありますので板の切れ端を作業用の板にビス止めして固定用の治具としました。
木工接着剤を塗布してアクロバチックにクランプで固定。
直接ギュッとクランプすると材料が凹んでしまうことがあるので,当て板をしています。
24時間以上放置して接着剤が完全に乾いたら,長方形の板を目立ちにくいミニビス 2.0(2.1)×25を使用して取り付けます。
初代は木工用接着剤を使用して固定しましたが,このあとの塗装がしにくかったので分解できるように改良です。
直角&寸法合わせのやすりがけ
写真ではしっかりした形状に組立できているように見えますが,寸法の微妙なずれにより段差があったりしますので組み合わせた状態でやすりがけして修正します。
やすりがけの際には棚板の水平と直角並行に注意して,さらに端っこだけやすり過ぎて丸くならないように仕上げるのが重要です。
角材を直角のガイドにして,#120のサンドペーパーでやすっては曲尺で確認してまたやする…という地味な作業が続きましたが,何とか満足いく仕上りになりました。
最後に全体を#400のサンドペーパーで表面仕上げし,角部分を軽く糸面取りしておきます。
塗 装
塗装するために一旦分解。
塗料は株式会社カンペハピオから発売されているヌーロという水性木部用ステインを使用します。
メープルの色味がカトーモーターの家具と違和感なく調和するので,家具の補修などでも重宝してますよ。
ウエスで均一に塗り広げたら乾かして…を3回繰り返して塗装完了。
これ以降は分解の必要がないので木工用接着剤を併用して組み立てます。接着剤がはみ出さないように薄く塗るのがコツです。今回接着面はビスでしっかり固定されるのでクランプする必要はありません。
組み立て完了。
初代は板を合わせた谷の部分に木工用接着剤がはみ出したり,溜まったステインの拭きとりがうまくいかずムラになってしまいましたが…
Evolutionモデルはすっきり仕上りました。
残る工程は棚の表面にフェルトシートの貼り付けですが,これがまた神経を使う難儀な作業なんですよ。
完成まであとわずか。
もったいぶってつづく。