やはり人混みは避けようということでジャパンキャンピングカーショー2022参戦を諦め,スーパーロングトレインをいじって連休を過ごしていたしんこです。
今回は長期に亘ってテストしていた靴べらの取り付けを完成させます。
前回の記事はこちら。
試行錯誤の末に最終形態決定!
超強力マグネットでぶらぶら防止
前回までの靴べら取付方法はこんな感じ。
機能的に悪くないのですが,2つのフックが上下に連続しているこの外観が気に入らない。
ここから一歩前進させたのがこちら。
ダブルフックを下の方に移設して"ヘラ"の部分を挟み込むような形状にしてみました。
ただしぶら下がっているものを支えているだけなので,右にコーナリングするとヘラの部分が外側に振られて真鍮同士が接触する音がしたり,ダブルフックから外れたりします。
外側に振られないようにするため次に考えたのがこれ。
題して超強力マグネットで引寄せ作戦です。
靴べらが磁石にくっつく材質ならば下駄箱側だけに取り付ければよいのですが,真鍮に磁石はつかないので,靴べらにも磁石を取り付けます。
ゴーリキアイランドのクツベラ シャックルSの真ん中あたりは磁石を取り付けるのにぴったりなデザインになっているので,ゴム系接着剤のボンド G-17で接着。
写真では直径16mmのマグネットを使用していますが,ちょっと見え過ぎで目立つので,この後もう少し小さい直径13mmの物に交換してます。
下駄箱側にもペタッとな。
機能的には今までの中で最も優秀。
あとは外観をもう少し良くしたいね。
超強力マグネットを隠すカバーを作る
さてスーパーロングトレインの内装に使用している金具類の色は金色。超強力マグネットだけ銀色で周りから浮いてます。
靴べらに接着してあるものは裏側で見えにくいので良しとして,下駄箱側は何とかしたい。
そこでマグネットをすっぽりと覆うカバーを作ってみました。
まず24mm×24mmの角材から厚さ3mmの板を切り出します。
ソーガイドを使えばこんな細かい切断も朝飯前ですぜ。
これに直径15mmの穴をあけます。
ちょうど良い錐を持っていないので,ピンバイスで円周上に直径2mmの穴をたくさんあけ,カッターで切断しました。
断面のデコボコは丸やすりで仕上げますが,何となく円になっていればOKです。
次に用意したのは1mm厚の真鍮版。
板より少し大きめに25mm×25mmのサイズで切断。
ボンド G-17で貼り合わせ,クランプでがっちり挟んで乾燥させます。
数日後にやすりで板の側面と真鍮板が面一になるように仕上げました。
完成したマグネットカバーに超強力マグネットを両面テープで真鍮版にペタッ。
カバー自体も両面テープで貼り付け。これでもってくれればねじ留めや接着を考えなくてよいので,本番での施工が楽になります。
そしてこれが最終試作形態。
マグネットカバーが意外と安定して靴べらを保持できたので,ダブルフックは撤去。
ヘラの先端が接触する部分にはフェルトシートを貼り付けました。
機能も外観もこれでOKじゃない?
下駄箱に靴べらを取り付け
マグネットカバーの木材に着色
テストの結果は上々なので,いよいよ下駄箱に直接靴べらを取り付けます。
その前にマグネットカバーの木材の色が家具の色とだいぶ異なっているので,近似した色に着色しましょう。
今回使用したのはこれ。
株式会社カンペハピオのヌーロという水性木部用ステインです。
カラーはメープル。ベッド展開時に使用する棒をホームセンターに持って行って色合わせしました。
ウェスでマグネットカバーの側面に塗布します。
取り扱いが簡単なところがいい。
テスト用角材を撤去して下駄箱に直接取り付け
長期テストに使用してした角材を撤去して,フックやマグネットも外します。
あまり長いことやってると,角材の部分だけ日焼けの後がの残っちゃったら困りますからね。
いつものようにピンバイスで直径2mmの穴をあけ…
フックを取り付け。
マグネットカバーも両面テープで貼り付けます。
木材の色も家具に近似していて不自然な感じがありません。
そして完成!
まとめ
昨年の大型連休前からスタートしたのですが,ずいぶん長い時間をかけてやっとこ完成形になりました。
靴べらは世の中にたくさんありますが,キャンピングカー用の物なんてありませんので,考えている時間の方が長かったですね。
靴べらとして使いやすく,走行中に落下せず,見た目も良いことという目標はクリアできたと思います。
車から降りるとき楽に靴を履くことができるのはもちろんですが,スライドドアを開けたときにキラッと光るいいアクセントにもなってますよ。