暑さでぐったりしていても食欲だけはなくならないしんこです。

今回はスーパーロングトレインにステアリングシェイクダンパーを取り付けたお話。
200系ハイエース ステアリングシェイクダンパー
ステアリングシェイクダンパーとは?
ステアリングシェイクダンパーとは,ステアリングホイールにフローティングされた重りを取り付け,ステアリングシャフトから伝わる振動をキャンセルしてくれるというパーツ。
原理的には高層ビルの上層部に設置した重りで建物の揺れを抑制するのと同じ。
台北101では展望台に上がると,この重りを見ることができますよ。

このステアリングシェイクダンパーがトヨタから純正部品として出ているので,取り付けしてみました。
開封の儀
ポチッとしてから4日後に到着。

取り出してみます。

部品番号は45713-30150。取付用のビス2本が付属してます。
ステアリングシェイクダンパー本体はこんな感じ。
こちらは表側。

そして裏側。

プレス製のフレームに重りがラバーを介してマウントされています。
ラバーがばねの役割をして重りが動いてくれるということね。
ステアリングシェイクダンパーの取付作業
走行用バッテリーのマイナス端子を外す
ステアリングシェイクダンパーを取り付けするにはエアバッグを外す必要があります。誤作動で破裂しないように電源を切るため,メインバッテリーのマイナス端子を外します。
スーパーロングトレインはディーゼルの寒冷地仕様なのでメインバッテリーが2個搭載されています。
2個とも外さないといけないので注意が必要よ。
1個目はエンジンカバーをがばっと開けると…

向かって右の奥に鎮座してます。

右側ターミナルの12mmのナットを緩めて解線。

外れました。

さて2個目は運転席の後方。

フロアカーペットを捲ると蓋があります。

黒いつまみのロックを解除して,蓋を手前に引くと外せます。
2個目のバッテリーはここにいました。1個目と同じように12mmのナットを緩めて解線します。

エアバッグの取り外し
次はエアバッグの取り外し。
ステアリングホイール横のカバーを外すと…

トルクスねじが見えるので緩めます。サイズはT30。

ステアリングホイールの左右が同じ構造になっていますので,それぞれのカバーを外し,ねじを緩めます。
ねじを完全に緩めると,エアバックを手前に引き出すことができます。

エアバッグとステアリングホイールを接続している黒線は白いコネクタ,黄色い線はオレンジ色のコネクタで外します。

オレンジ色のコネクタはドライバー等で黄色いロックを解除すると外せます。

エアバッグの撤去完了。

ステアリングシェイクダンパーの取り付け
ステアリングシェイクダンパーのフレームの穴に黄色い線を通して…

そのままステアリングホイールにあてがうと,位置合わせの突起,ねじ穴がぴたりと合います。
さすが純正パーツ。

付属のビスで締め付ければ取り付けは完了。

後は逆の手順でエアバッグを戻し,バッテリーを結線すれば作業終了です。
まとめ
さて試運転してみた結果ですが,確かに道路のひび割れや継ぎ目などでステアリングホイールに伝わるビビり振動は軽減されました。
細かい微振動の雑味が無くなったフィーリングとでも言うんですかね,そんな感じです。
一方,ハイエースの車体そのものが揺すられるような大きな入力に対しては改善効果はそれほど望めないと思うので念のため。
サスペンションもびしっと決まったら相乗効果が期待できそうですけどね。
トヨタ純正部品で取り付けも容易なステアリングシェイクダンパー。
長距離を走ったときの疲労度合いが軽減されると助かりますが,いつ遠出できるようになることやら。

