最近ランニングのスピードが驚くほど遅くなってきたしんこです。
暑いとはいえ昨年の夏より1kmで20~30秒くらい遅いです。これが老いというものなのかw😭
最近修理ネタが続いておりますが,今回はフロントディレイラーが壊れたまま放置していた自転車を修理するお話。
折れたボルトを取り除く
出勤前のバタバタ作業で折れてしまったフロントディレイラーを固定するためのボルト。
これを取り除くことができるか否かが,このフロントディレイラーが再び活躍するのか,あるいは廃棄して新品を買わねばならないのか運命の分かれ道。
折れたボルトを取り除くには錐で揉んで削り取り,タップでさらうのが一般的な戦法。
複雑な形状のディレイラーをバイスに何とか固定して錐で攻めます。ただし芯が出ていないと雌ねじ側も削り取ってしまうので,充電式ドライバドリルを使用する前にピンバイスと2mmの錐でガイドとなる下穴を少し掘っておきました。
ボルトが硬い材質だったら万事休すですが…意外とサクサク掘り進められました。
ここから先は錐を4mmに変更し,さらに掘り進めます。反対側まで貫通したところで折れたボルトをプライヤーで捻ると…取れました。
後はM5のタップで残骸をきれいに取り除きます。少し芯がずれていたようで雌ねじの30%くらいは山が不足の状態に。
強度的に耐えられるか微妙な感じですが,だめ元で取り付けしてみましょう。
フロントディレイラーの取り付け
下 準 備
まずはディレイラー本体をパーツクリーナーでしっかりと洗浄。
スペーサーが剥がれ落ちてしまったので,厚手の両面テープを貼り付けて…
ペタッとな。
これで取り付けの準備よし!
折れたボルトの代わりにM5×20の六角穴付きボルトとナットを用意しました。
ナットは雌ねじが失われた分の強度低下をバックアップする目的で用意してます。
フロントディレイラーの取り付け
まずはチェーンカッターでチェーンを切ります。
フロントディレイラーを仮付け。雌ねじはぎりぎり効いてる感じ。
まだ残っていた位置決め用シールのガイドにギヤの歯先を合わせ,ディレイラーの位置を調整します。
位置が決まったらボルトを本締め。がっちり締め込んだ後にM5のナットを取り付けておきました。シフトインナーケーブルも復旧します。
最後に再びチェーンを連結すれば…
通勤快速マルキン(marukin) ATH-435号復活です!
まとめ
この後は試運転をして作動確認。
Lギヤの入りが悪かったので,L側の調整ボルトを緩め側に調整しました。その他は特に触ることなく快調にシフトチェンジできたのでこれで完璧に修理完了です。
フロントをHギヤ固定にしたままとりあえず乗ることができていたのと,折れたボルトを取り除くのが億劫でしばらく放置していましたが,思いのほか簡単にボルトを取り除けたのでディレイラーを再使用して復活させることに成功しました。
最初から新品のディレイラーを買っちゃおうかなとも考えましたが,ボルト ¥22とナット ¥22の出費だけで済んだのでチャレンジして正解でしたよ。
さてこれで通勤快速マルキン(marukin) ATH-435号完全復活となりました。
ただし通勤路でフロントのギヤシフトを必要とする所はないんですけどね。