3連休はおとなしく自宅で過ごしていたしんこです。
今までできなかったことをちょこちょこやっていたので意外と大忙し。
今回は連休中にガーデンベンチを修理したお話。
ガーデンベンチ 令和の大修理
部品交換で延命
2001年頃に購入したガーデンテーブル&ベンチ。
既に20年以上の歳月が経過していますが,雨ざらしの木製品がそんなに長いこと持つはずがありません。
年に何度かのメンテナンスを行い,腐食した部品は汎用の材料で作りなおして交換するということを何度も繰り返し,現在に至ります。
記事にはしていませんでしたが,2021の年末から2022年にかけてガーデンテーブルの天板を交換する大修理を実施しました。
今回はこのガーデンベンチを修理します。
ぱっと見,座面の端が朽ちかけているだけのように見えますが,致命的なのはこちら。
脚の先端が完全に崩壊。
さらに座面の板材も腐食によりコーススレッドが効かず,このありさま。
大修理が必要ですな。
ガーデンベンチの分解
まずはガーデンベンチを分解して,交換が必要な部品を判別します。
分解完了!
部品を調べた結果,再使用できるのは右側の脚2本と,脚がよれないようにするための短い台形の梁2本のみ。
ほとんど総とっかえの大修理です。
木材は風合いや質感がとても良いのですが,屋外で使用していると数年で朽ち果ててしまいます。
京都や奈良など,1000年以上の歴史を持つ木造建築物の維持がいかに大変かということと,修理に莫大な費用を投じているから今日まで残っているってことがわかりますな。
材料調達
交換用部品の製作については,旧部品の寸法を測定して複製するという手法をとっています。
ぼちぼち図面にしないとだめとは思っているんですが。
ホームセンターで全く同じ寸法の材料が手に入れば問題ないのですが,そううまくはいかないので,近似したサイズの材料を調達します。
今回大きく設計変更したのは座面の板材。本当は2×6材を2本使用するところなのですが,長さ1200mmの板材を2本取れる材料が物凄く高価。
ふと見ると2×4材の長さ3600mmの材料が格安です。
いろいろ考えた結果,座面の板を2×6材2本並べるのと,2×4材3本並べるのは同じ幅になるから問題ないじゃん!という結論に。
ということで,価格の安い2×4材を調達です。
3600mmの板材は,ホームセンターで長さ1200mm×3本にカットしてもらいました。
木材加工
座面以外の材料を必要な長さにカットします。
もちろんソーガイドが活躍。
カットしたらサンダーで表面を滑らかにし,角は丸く仕上げます。
再使用する脚2本も古いステインを剥がし,表面仕上げしておきます。
お次は脚の欠きとり部分の加工。
最初はのこぎりで大まかにカット。
そのあとノミで寸法通りに削って,やすりで仕上げます。
直径10の穴をあけたら木材加工は完了です。
ステイン塗装
使用するのはアサヒペンの水性 木部 防虫・防食ステインEX。カラーはライトオーク。
希釈せずに2回塗り。
脚やその他の部品も塗ります。
しっかり乾燥させたら組み立てです。
組 立
のらりくらりと作業していたので,実は着手してからここまで2か月ほどかかっています。やる気ねw
最初に座面の中央になる板と横梁をコーススレッドで固定します。
長径10mmの丸棒をスペーサーにして,両側の板を並べます。配置が決まったらコーススレッドで固定。
脚を組み立てる前にボルトとナット,座金をチェックしますが…
かなり腐食してます。良きところで交換しないとだめですね。とりあえず今回はこのまま使用します。
まずは新製した脚から。きちんと組み立てられるかな?
ばっちりOKですね。
反対側の脚も組み立て。
いよいよ着地させます。
最初は脚の接地がばらついているためガタつきが出ますが,ボルトとナットを緩めると,ボルトと穴の隙間分で脚が動き,4本の脚がしっかり接地して落ち着くところが見つかります。
そのままボルトとナットを本締めすれば完成です。
まとめ
ずいぶんと時間がかかりましたが,ガーデンベンチの修理が完了しました。
急いで修理しなかったのは,今年は蚊が多くて,庭で炭火を起こして肉や海鮮焼きを楽しむ気になれなかったせいだと思います。
11月になってもまだいますから。毎年こんなにしぶとかったっけ?
蚊がいなくなったら,寒さに負けず炭火で楽しみますか。
とは言え,実は反対側のガーデンベンチもこんな状態で,修理しなければならなかったりします。