夏至を過ぎると何となく淋しくなる昼の帝王しんこです。
今回は久しぶりにキャンピングカーの家具製作のお話。
自作した壁に付けられる家具棚
家具棚にトラブル発生
テレビのリモコンやちょっとした小物を載せるために,昨年製作した壁に付けられる家具棚。
今やこれなしでは考えられないというくらい重宝している装備なのですが,大型連休の奈良・京都くるま旅から帰ってきたときにトラブルが発生。
当初は両面テープで取り付けしていましたが,しょっちゅう脱落したのともうがっちり固定してもいいだろうということで目立ちにくいミニビス2.0×20を使用してねじ止めしていたのですが…
ソファの側板との間にぱっくり隙間が開いています。
ビスの頭が板にめり込んでますな。もともと板が柔らかいのとビスの頭が小さいせいだと思いますが。
時々おしりがぶつかる
なぜこうなったかは心当たりがありまして,シンクの前でしゃがんだとき棚の角におしりをヒットしていたのです。
以前からお尻がぶつかりやすいなとは思っていたのですが,このときはがっつしぶつけたのでダメージに至ったようです。
さて対策としては…
①おしりをぶつけても脱落しないようにしっかり取り付ける。
②おしりをぶつけにくい形状に変更して新製する。
の2つが考えられますね。
まず①のしっかりと取り付ける作戦ですが,ビスを太くして頭の大きいものに交換すればすぐに対策できます。
しかし今回は家具棚の板にビスがめり込むことでダメージを吸収した形になりましたが,そこを強化すると次にぶつけたときには別の所にしわ寄せがおよびます。最悪ソファの側板にあけたねじ穴が壊れるとか。
そもそもおしりがぶつかり易いのではいけませんよね。
今の家具棚が完成したときのレビューに「寸法の詰めにちょっと甘いところがあったので,もしかしたら改良型を製作するかもしれません。」とあって,使い勝手が悪いところがあるのは事実。
そこで家具棚Evolutionを新製することにしました。
壁に付けられる家具棚Evolution
設計変更
従来の壁に付けられる家具棚からEvolutionへの設計変更点は2つ。
①全長をソファの側板いっぱいまで延ばす。(+15.5mm)
②角をR25の円弧形状から,45°でカットした形状に変更。
角を45°でカットしたときに出現する2か所の135°の角部についてはR25で丸く仕上げます。
さらさらっと図面を描いて製作開始。
材料のカットと木材の曲げ加工
用意したのは桐の集成材150×600×13mmと手持ちの20×3×900mmの板。
まずは20×3×900mmの板を水に浸します。
水に浸すのは曲げる部分だけでOKです。
桐の集成材にもけがき完了。
最初に長手方向をカットします。
木材を真っすぐ正確にカットするにはソーガイドを使うといいですよ。自分はもう手放せません。
現行モデルはこれみたいです。
お次は角部を45°にカット。
ここでカットするのはここまで。奥行方向は加工しないでそのままにしておきます。
コンパスでR25の線をけがいて,角をやすりで丸く仕上げます。
いい感じじゃね。
ここで後ほど不要になる部分を利用して,作業用の板にビス止めします。ここに20×3×900mmの板を押し当てて曲げ癖をつけるのでしっかり動かないようにするための処置です。
半日以上水に浸した20×3×900mmの板をしんなりと曲げ,角材とクランプでしっかり固定します。
曲げた板の右端が千切れたようになっていますが,角度が浅いから…と1時間くらい浸した状態で押し当ててみたら見事に割れました。やっぱり長時間浸すのがうまくいくコツです。
あとはこのまま乾くのを待ちます。
ここさえクリアすれば後はそれほど難しいところはありません。
今回はここまで。