おとこの~たびは♪ひとりたび~♫キャンカー野郎のしんこです。
今回は2月後半の3連休に栃木県の湯西川温泉へひとり旅してきたお話。
またまたキャンピングカー男ひとり旅へ
3連休は再び旅に出る
今年は2月末までに3連休が3回。
連休となればどこかへ出かけたい。季節的には真冬なので寒いのですが,FFヒーター装備のキャンピングカーで過ごすなら,暑い夏よりよっぽどいい。
嫁さんは別の予定が入っているので,気軽な男ひとり旅でGO!
アイテナリ
1泊2日なのであまり遠くへは行けません。今回の目的地は栃木県の道の駅 湯西川。早めに到着して道の駅内にある温泉施設 湯の郷で温泉にゆっくりと浸かり,そのまま停泊して1人宴会を楽しむことにします。
ざっくりとしたアイテナリは,真岡市のSLキューロク館で鉄分を補給したあと,高根沢町の”とんかつ渡辺”で爆盛りカツカレーの昼飯を。前回のリベンジですな。あとは道の駅 湯西川へ直行。
翌日は日光市の名水の郷 日光おかき工房,金谷ホテルベーカリー 本社工場直売点に寄り道。栃木市辺りでランニングをしたら,さらに南下して古河公方公園を散策します。
2日目が盛りだくさんなので,時間が足りなそうなら適当にカットします。
雪の朝
さて,出発当日の朝ですが,なんと雪でした。
気温がそれほど低くなく,積もるような感じてはないのですが,個人的にはテンションが上がるw
交通障害の心配はないでしょう。
さて,行くか。
湯西川温泉へキャンピングカー男ひとり旅 Day1
SLキューロク館
SLキューロク館 第2駐車場
約90分で最初の目的地SLキューロク館に到着。時刻は9:50。
第2駐車場の端にやたら区画が広い理想的なところを見つけて駐めました。
祝日ですが雪のせいか駐車場はこの通りがらがら。どこに駐めても心配なしの感じですがね。
建物が蒸気機関車の形をしています。
開館時間は10:00~18:00で入場料は無料。
9600形蒸気機関車 49671
入館するといきなり9600形蒸気機関車の49671がどーん。
9600形なので愛称はキューロク。SLキューロク館はこの蒸気機関車の愛称を冠したものになりますね。
大正時代に製造されたこの蒸気機関車は,後年製造された蒸気機関車のようにCとかDで始まる形式になっていません。
9600形蒸気機関車の1号機は9600,2号機は9601となり100号機が9699となります。しかし101号機は9700とはならずに1万の位に跳んで19600。なので49671は9600形の472号機となりますね。
初号機が0なので,1つずれるところがちょっとややこしい。
現在は栃木県の真岡市に展示されていますが,もともとは北海道の”カマ”。親近感湧くw
Webサイトの写真では北海道形の短いデフレクター(除煙板)がついていますが,今は付いていません。原型はデフレクターなしの姿ですからこれはこれでいいかも。
フロントデッキの大型の手すりに北海道形の痕跡が残ってます。
運転台に上がってみてびっくり。
何が?って感じですが,通常は左側にある運転席が右側に移設されています。写真の左上から斜めに伸びる加減弁ハンドル(自動車のアクセルに相当)の向きに違和感があったので気づきました。
移設された理由は諸説あるのですが,この機関車は入換専用機であったことと,恐らく操車場の配線が右側に膨らむような線形だったため移設されたのではないかとのことでした。
この個体はコンプレッサーの圧縮空気で自走するので,バルブギヤーやロッドにはたっぷりと給油されていてギトギトです。
生きている感じがしていいぜよ。
後姿もいい。
スハフ44 25
実はさらにぐっとくるものがキューロクの後方に控えておりまして,それがこちら。
なんだ,ただの青い旧型客車じゃないかと思うでしょうが,こちらも道産子の車両でスハフ44という形式の客車です。
現役当時は主に道内を走る急行列車に使用されていました。自分も1977年頃に急行ニセコで札幌から余市まで乗車しています。
客車急行列車の座席車が14系500番台に置き換えられたあとは普通列車用に格下げされ,晩年は小樽・倶知安経由で札幌-函館間を結ぶ夜行普通列車に使用されていました。
本州以南用でこれに該当するのはスハフ42ですが,スハフ44は酷寒地用なので外観上の特徴としては客室窓が2重窓だったり…
車軸発電機がベルト駆動ではなくギヤ駆動になっていたりします。
駅を出発する客車列車を眺めているときに,この車軸発電機のシャフトがくるくる回るのを見るのが好きでしたね。
木張りの床のデッキ。扉を開けっぱなしで乗っていると,なかなかのスリル感がありました。
青いモケットのボックス座席が並ぶ車内のようすが懐かしっす。
窓側の席にひじ掛けがあったり,通路側の座席の右上が頭をもたれるようなつくりになっているのが優等列車用客車の証。
窓辺のテーブルの下には”センヌキ”があり,その下にJNRマークが入った灰皿があるのは客車だけでなく,急行用電車や気動車の定番でしたね。
座席に腰かけ,Youtubeで旧型客車の走行音を再生しながら雰囲気に浸る。いい。
天井灯は電球色の照明に復元されていますが,現役の頃は丸型の白色蛍光灯に改造されていたと思います。
客車1両で楽しみすぎました。
D51 146
屋外展示を見に行きますが,まだ雪が舞っていて寒い!
さて屋外展示の目玉はこちらのD51 146。通称デゴイチですね。こいつも前側が切り詰められたデフレクターが特徴の北海道形ですな。
なぜ道内で使用されていた蒸気機関車のデフレクターが切り詰められたのかは諸説あるようですが,重連で急行ニセコを牽引していたC62なんかは最後まで原型を維持していたりするので,謎です。
ここで館内放送が「本日の自走運行は雨天のため中止致します。」と告げました。祝日と土・日は動くみたいなので興味のある方は是非どうぞ。ただし雨天はダメそうよ。
うぅ…寒い。でも北海道の”カマ”には雪がお似合いだぜ。
これで後ろに石炭車が連結されていたら感動のあまりきっと泣く。
このデゴイチも圧縮空気で自走可能なので,キューロク同様に足回りが整備され…
炭水車にはコンプレッサーを搭載。
どれくらいの騒音なんですかね。あまりババババうるさいとちょっと雰囲気が壊れるかも。
こちらは北海道らしくない開放型の運転台。道内のD51は柵のある部分に扉を取り付けて,密閉型の運転台に改造されたものが多数存在しました。見た目に軽快なのはこっちだと思いますが。
ナンバープレートの左側にあるのはタブレットキャッチャー。通票閉鎖式の単線区間で駅を通過するときに,地上側の通票授器に括られたタブレットを走行したまま引っ掛けて授受するための装置です。
このD51 146は長万部機関区の所属だったようなので,C62の代わりに急行牽引の補機として運用したことがあるのかもしれません。
貨 車
D51 146の後方に続く貨車群。
国鉄型だけではなく,今は存在しない私鉄で使用されていた車両もあって興味深いのですが,何しろ寒いので駆け足で通過。
近いからまたくればいいべ。
キハ20 247
最後は気動車好きに刺さるキハ20 247。
キハ20は一般形の気動車で,こちらは真岡鉄道の前身である国鉄真岡線で実際に活躍していた車両。
昨年小湊鐵道で乗車したキハ200は,これをベースにした小湊鐵道自社発注の車両です。まだ現役で走っているところが凄い。
気動車は音がないと何とも寂しいので,DMH17のエンジン音を再生しながら眺めます。周りには誰もいないので恥ずかしくないです。
やっぱりエンジン音があると生きてる車両のように見えて気分が盛り上がるなあ。塗装が痛々しいのがちょっと残念だけど。
さて,SLキューロク館の建物はこちら側が正面ぽいですが,駐車場からはまるっきり反対側。
最後に売店を冷かしてSLキューロク館は終了です。滞在時間は45分程度でしたが濃密だったわ。
カツカレーをリベンジして道の駅 湯西川へ
とんかつ渡辺
鉄分補給は充分なので,次は昼飯です。
前回の男ひとり旅では楽しみにしていた,爆盛りカツカレーを出す食堂が閉業していたという悲劇に見舞われたので,またまた別の爆盛りカツカレーが有名な食堂を目指します。
30分ほど移動して到着したのは,とんかつ渡辺。
11:30の営業開始10分前くらいに到着しました。
とんかつやさんなのに”かつカレー”の大きな看板。
入口には「しばらくの間カツカレーのみの販売になります。」との貼り紙が。はいカツカレーがあれば大丈夫です!!
カウンターの上には作新学園の全国高等学校野球選手権大会出場記念のお皿がずらり。
お品書き。カツカレー ¥950。コクとボリューム,すべてが満足!期待大。
弾ちゃ~く。今!
おwすげw いただきますっ!!
うまぁぁぁぁぁあ!!
まずいカレーって出会ったことないけど。
さすがの爆盛り,後半はきつくなってきましたが完食です。ごちそうさまあ。
¥950でこのボリュームはお値打ちですぜ。
道の駅 湯西川へ
満腹状態で移動開始。クスリのアオキ 氏家勝山店で夕食の食材を調達し,道の駅 湯西川を目指しますが,時刻はまだ12過ぎ。
このままいくと14時前には道の駅 湯西川に到着してしまいます。
さすがにそれは早すぎだなあ。どこか寄り道すっか。
つづく。