ちょこちょことハイエースをいじり続けているしんこです。
ハイエースの運転席周りにアクセサリーを取り付けようとすると,避けて通れないのがインパネの分解。
今回はインパネを分解してのUSB接続通信パネルの取り付けと,昨年の10月末に施工したものの,カバーがしっくり取り付けられず,中途半端な状態で放置していた増設電源ユニットの仕上げをしましたよというお話。
- エーモン 2311 USB接続器通信パネル(トヨタ車用)
- インパネの分解手順と注意点
- シガーソケットの蓋を外して増設電源ユニットのカバーを付ける
- エーモンオーディア USB通信接続パネル 4970を取り付ける
- まとめ
エーモン 2311 USB接続器通信パネル(トヨタ車用)
カーナビのUSBポートをインパネに
自分のハイエースに搭載しているカーナビはカロッツェリアのサイバーナビ AVIC-CW902。
既に旧モデルとなりましたが,市場にはまだ残っていて安価に手に入るようですね。
AVIC-CW902にはUSB接続ポートが2系統出ていて、グローブボックスまでUSBケーブルがきています。
そのうち1系統はiPod接続に対応しているので,第3世代iPod nanoを繋げて音楽を楽しんでいるのですが,さすがに古いせいか相性が良くなく,時々フリーズします。
そのたびにグローブボックスを開けてケーブルを再接続しなおすのですが,運転席から遠いし片手ではできないので結構厄介。
そこでエーモンのUSB接続通信パネルを使用してUSBポートをインパネの前面に出し,フリーズした時の対応をスムーズにやりやすくしようという作戦を立てました。
いささか動機が不純ですが,USB通信接続パネルがハイエースではお約束のアクセサリーなので,取り付けてみたかったというのが本音です。
エーモンUSB接続通信パネル(トヨタ車用)2311と4970
購入したUSB接続通信パネルはこちら。 【amazon.co.jp 限定】の価格が安かったのでポチッとな。
注文してから4日で到着。
早速梱包を開けて現品を確認したところでちょっと困惑。
注文したのは型番2311なのですが,現品に同封の説明書には4970と記載されています。
2311と4970の違いを調べてみてもわかりませんでした。そもそもエーモンのサイトで製品一覧を見ても4970は存在しません。
問い合わせようかと悩みましたが,面倒くさいですしパネルサイズが同一なので問題なかろうと判断して,そのまま取り付けることにしました。
結果的に取り付け,機能とも問題はありませんでしたが,型番の違いがどういうことなのか未だにわかりません。
気持ち悪いなあと思う方は通常品の購入をお勧めします。
インパネの分解手順と注意点
分解前の準備
分解のしかたの情報はインターネット上にたくさんあるので助かる
さて,今回の作業でどこまで分解するかですが,USB接続通信パネルを取り付けるブランクパネルも,増設電源ユニット取り付けの際に邪魔者だったシガーソケットの蓋も空調パネルにあるので,これを外さなくてはなりません。
インパネの真ん中あたりにありますので,ほぼ全バラシですね。
ハイエースのインパネ周りの分解方法については,インターネット上に多くの記事があるので参考になります。
自分もそれらを見ながら作業を進めましたが,コツが必要なところや,注意しなければならないところがあったりしたので,自分目線でまとめてみます。
工具はマイナスドライバー(小)だけでOK
工具はクリップやコネクタのロックを外すためのマイナスドライバー(小)があれば間に合います。あとはドライバーでこじるとき,パネルに傷がつかないようにするための当て物にするウエス。
クリップを外すための専用工具として,ベッセルのクリップリムーバーを持ってはいるのですが,ハイエースはクリップがパネルを1段窪ませた位置にあるので,クリップリムーバーのツメが入らず,使用できませんでした。
分解はじめ!
助手席側から攻める
まず端にある三角のパーツ①を外します。
これはエア吹き出しの穴に指を入れて真っすぐ引っ張ればあっさり外れます。
次に大物の②。カーナビの向こうメーターパネルの手前まで一体です。①を外した開口部から手前に引っ張るとツメが順番に外れていきます。
ガバッと外れました。
ここでグローブボックスも外しておきます。
グローブボックスの左右側面外側に開き止めの丸い出っ張りが出ていますので,ぎゅっと内側に寄せて引っ掛かりをかわすようにして外します。
側版は結構硬いので、まず片側の出っ張りを外し,反対側はグローブボックスの側を内側に引っ張りつつ,インパネ側は外に押し広げるようにすると外れます。
今まで自分が所有した車の中では最も硬くて、外しにくいグローブボックスですね。
これで助手席側はひとまず完了。
運転席側から攻める
今度は運転席側から分解を進めます。
まず③を外します。③にはクリップが矢印の2か所にあるので外します。前述の通り,クリップリムーバーはツメが掛からず使えないので,パネルにウエスを当て,マイナスドライバーの先でクリップを引っ張り側にあおるようにすると外れます。
クリップを外したら,あとは下の方から手前に引くように引っ張れば外れます。
ここで注意〈その1〉
③を外す際に,パネルに向かって右側の端はクリップが外れてガバガバの状態なので,つい引っ張りたくなりますが,ここを引っ張りすぎると,矢印の谷折り部分が折れ曲がってしまいます。
自分も気付いた時には谷折り部分を変形させすぎてしまい,少し白く変色してしまいました😭
そして注意〈その2〉
③には給油扉オープナーやボンネット解除レバーがマウントされていますが,今回は外さずにパネルがぶらぶらした状態で作業を進めました。ただし,うっかり運転席ドアを閉めるとパネルが変な状態で挟まれ,破損する恐れがあるので全部外してしまった方が安全です。
自分は後述の⑤を外した後,ぶらぶらしない(ツメが完全に嵌らない)程度に元の位置に戻して作業を続行しました。
次に④を外します。
運転席側から見える矢印と
助手席側から見える矢印の2か所にクリップがあるので外します。
あとは手前に引けば外れます。
お次はパーキングブレーキ周りの⑤。これは引っ張るだけで外れます。
シフトノブパネルを外す
シフトノブのパネルまできました。
まずシフトポジションをNにします。
エンジンスイッチがOFFの状態でシフトレバーを動かすためには,シフトロック解除ボタンを押す必要がありますが,ボタンを押すためには矢印のカバーをマイナスドライバーで外さなくてはなりません。
シルバーの化粧パネルにドライバーを当てるのはかなり緊張しますなあ😓
マイナスドライバーを厚手のウエスで包んでそっとあおると…カバーが少し浮きました。あとは手で何とか外します。
パネルに傷がつかなくてよかったです😌
心臓に悪し。
カバーが外れたらドライバーの先でシフトロック解除ボタンを押し,シフトポジションをNに。
そしてシフトノブを反時計回りに回して外しておきます。
ここまで準備できたら,シフトパネルを手前に引っ張ると外れます。
空調パネルを外す
いよいよ空調パネルを外します。
向かって右側と下側に手を掛けて引っ張ると外れます。
遂にブランクパネルと,シガーソケットの裏側に到達しました。
シガーソケットの蓋を外して増設電源ユニットのカバーを付ける
シガーソケットを外すのにまた一苦労
ずっと気にしつつ放置していたので,新品部品を取り付けるよりこちらを先に着手。
まずシガーソケットの電源コネクタを外し,シガーソケットをマウントしている黒いプラスチックパーツのツメを縮めてシガーソケットをパネルの前面側へ押し出そうとするのですが,ツメがびくともしません。
プライヤーで噛んでもも縮みません。。
ここで冷静にシガーソケットを観察した結果,金属製のソケットを先に抜かないと、ツメが縮まないことに気付きました。
ソケットの中を覗くと,ソケットの円筒内部をパネル側から見て左側に,黒いプラスチックパーツから出ているツメが掛かっています。マイナスドライバーでソケットの内側からツメを 外方向に押して外し,ソケット本体をパネル前面側に押し出そうとしますが,角度が悪いので力が入らずなかなかうまくいきません。
悪戦苦闘の上,何とか外すことに成功。
もうやりたくありません😫
金属製のソケットがなくなった後は,黒いプラスチック製のパーツはあっさりと外れます。
シガーソケットの蓋を外す
4ヵ月前にも外そうとしましたが,散々苦労して遂に諦めたシガーソケットの蓋外し。
ここまでくれば,構造を理解できますし,どんな角度にでも捻ったり,引っ張ったりできます。
徐々にひねりを加えていって…ついに蓋が外れました。
構造は思っていたよりもずっと単純で,マウント側の穴に蓋側の丸い出っ張りが左右から嵌っているだけでした。
構造が理解できた今となっては,パネルに取り付いたままでも力任せに引っ張れば外せたかなという感じですが,やみくもに作業して新車をいきなりバキッとというわけにもいきませんから仕方ないですね。
増設電源ユニットのカバーを付ける
シガーソケットを分解と逆の手順で組み立てて,増設電源ユニットのプラグを挿入。そしてカバーを嵌めると…
じゃーん!どこにも干渉せずにしっくりと嵌ります。施工当時に発生していた,カバーがシガーソケットの蓋に押されて,浮くようになっていた感じはもちろんありません。
一件落着!
エーモンオーディア USB通信接続パネル 4970を取り付ける
こちらの取付けは簡単至極。
まずブランクパネルを裏から押して外します。
あとはUSBケーブルを通してパネルにパチンと嵌めるだけ。
amazonのカスタマーレビューには,「はめ込みが弱く,パネルに接続したUSBケーブルを抜こうとするとパネルごと外れてしまう。」という書き込みが多数があったので心配したのですが,とりあえずこの状態で接続パネルにUSBケーブルを抜き差ししても外れることはありませんでした。
このままでも良いかなとも思ったのですが,念のため1.2mm厚のプラ板をクサビ状に加工して
ツメを押し広げるように圧入しておきました。
USB接続通信パネルのケーブルをカーナビから出ているUSBケーブルに接続して試験を行い,正常に作動することを確認します。
その後インパネを復旧して作業完了。
どうですか?純正パーツのように美しく装着することができました。
まとめ
インパネを分解するのは少々骨が折れますが,作業完了時の満足度は高いです。興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
いくつかアクセサリーを装着する場合には,インパネを何度も分解しなくて済むように部品を揃えておいて,一度にやってしまうことをお勧めします。