最近タイヤハウスの汚れをはけで擦り落とすことに凝っている変態洗車野郎のしんこです。
少し擦ると真っ黒い水が流れ,泥だらけだったアンダーコートが白いうろこ模様で浮き上がってくるのが病みつきなんですよね。タイヤを外してやり始めたらいよいよやばいです。
今回は散水ノズルを利用した下回り洗浄用ツールを製作したお話。
雪道を走ったら下回り洗浄が必修
凍結防止剤はさっさと洗い流したい
寒いときに温かい温泉にしみじみ浸かったり,雪がこんもりと積もった合掌集落を見に行ったりと,冬には冬ならではの旅の楽しみがありますよね。
そして雪道を走ってきた後に待っているのはドロドロに汚れた車体。特に凍結防止剤はそのまま放置すると車体の下回りを腐食させてしまいますから,すぐに洗い流してしまいたい。
カトーモーター製のキャンピングカーは標準で防錆塗装が施されていますが,なるべく早く洗い流しておいた方が絶対にいいはず。
散水ノズルを棒にテープ留めして洗浄
下回りの洗浄って思ったように水が当たらなくて結構大変なんですよね。
こちらは以前に投稿した記事。
要は散水ノズルを角材の棒にテープでとめるだけ。
年に数回のことなのでとりあえずこれで凌いできたのですが,記事で使用した角材は庭の整備に使ってしまい消滅。散水ノズルも壊れたので,頑丈そうな金属製+流量調整可能なやつに買い換えました。
角材は24mm×9mm×910mmを新たに購入。
先代と同じようにテープで括り付ける戦法ですが,問題がありまして…
9mm厚という薄い材料に括り付けただけでは流量調整用のバルブが路面に干渉。
そのため先端部分に適当な角材も一緒にテープでぐるぐる巻き。これは意外と手間がかかるしかっこ悪い。
せっかく専用の角材を買ったんだし,カッコいいのを作っちゃいましょう。
散水ノズル専用洗浄ツールの製作
材料は自宅にあるストックを利用。
まずは10mm×5mmの角材を長さ40mmに4本カット。
これは散水ノズルのグリップをホールドするツメになります。
角材の先端付近に木工用接着剤でイモ付け。
ここであれっ!?と気づいた方は鋭い。
散水ノズルのグリップの幅に奇跡のフィット。
先端部にはグリップのくびれに合わせて5mm×5mmの角棒を接着。じわっと嵌めるだけでもかなりの安定感。
次に40mm×30mmの角材から,路面の上を滑らせるベース部分を作ります。
両端を45°にカットして…
このような形状にしました。これで散水ノズルを傾けながら前後に滑らせることもできます。
これは摩耗して交換する必要が出てくるはずなので,木ねじで固定します。回転してしまわないように2本どめ。散水ノズルのグリップに干渉しないようにφ6のザグリを入れ,木ねじの頭が沈み込むように加工してあります
完成しました。
ここに散水ノズルを結束バンドで固定するのですが,ちょっと華奢な感じがしないでもない。
ベースの上面には角材の両側にぴったりと接するように5mm×5mmの角棒をガイドとして接着しましたが,これは凝り過ぎ。しょっちゅう付け外しするわけでもないので不要だと思います。
ベースの両端を45°でカットしたのは,こうするためね。
さて,思惑通りに活躍できるのか。
完成してから1週間 初陣で散る
散水ノズルの取り付け
さて2月後半の3連休で,栃木県の湯西川方面へ男ひとり旅へ行ってきたのですが,初日はずっとみぞれ混じり。川治温泉から先は凍結防止剤を自動で散布する機械があったりして,路面には明らかに白いつぶつぶあり。
帰ったら下回り洗浄しないとな。
散水ノズルを洗浄ツール固定します。用意したのは結束バンド。
結束バンド2本でがっちり固定。グリップをホールドするツメとベースは結束バンドが前後にずれないよう,ちょうど溝になるような形状にしてあります。
ホースも固定。こちらは何の配慮もされていなくて無策すぎるな。
下回り洗浄
状況w開始っ!
おwいい調子だぜ。
と思ったのもつかの間,ツメが次々と剥がれて脱落。充分乾いたと思っていたのですが,もともと水溶性なんだから水に濡れたらダメだよね。
木工用接着剤の用途に関する注意書きに
※常に水のかかる場所や屋外での用途には使用しないでください。
としっかり謳われていました。
完全に設計ミスです。
このとき頭の中には中島みゆきの♪ヘ~ッドラァ~イト♫テールラァ~イトのメロディが流れていたのは言うまでもない。
ツメは脱落しましたが,とりあえず下回りは洗い切りました。スライドベースは予定通りの能力を発揮です。
まとめ
ツメの固定方法と強度確保が課題となりました。ビスどめするにも材料が薄いので何らかの工夫が必要だと思います。
そのままビスどめしたら恐らくひび割れしちゃうだろうなあ。
あとはホースの固定方法。結束バンドで固定する部分をもう少し何とかしないとだめなのと,ホースの捻じれがダイレクトに散水ノズルに伝わってしまうので,強固に固定するか,捻じれをキャンセルするような構造にする必要があります。
もう少し冷静に考えてから改修しよう。