スーパーロングトレインの中でちょくちょくまったりしているしんこです。
さて過去に何度かスーパーロングトレインの内装の紹介をしていますが,今回は運転台まわりを。
運転台は普通のハイエースとほぼ同じ
情報が少ないDX GLパッケージ
のっけから興味を削ぐような見出しになってしまいましたが,事実なので仕方ありませんね。
運転台に関してはキャンピングカーだからという要素はあまりないのですが,ハイエースのスーパーロングハイルーフをベースにキャンピングカーを製作するとき,避けて通れない選択の悩みが発生するのです。
現在バンコンの購入を検討中の方の中にも,ベース車をキャンパー特装車にするか,DX,同GLパッケージのどちらを選択しようか迷っている方も多いはず。
なぜ迷うんでしょう?
ここで4型後期のエンジンやToyota Safety Senseの組合せや特徴についておさらいしておくと
グレード |
エンジン | 駆動方式 | Toyota Safety Sense | 外観・装備 |
キャンパー特装 | 2700ガソリン |
2WD 4WD |
✕ | スーパーGL相当 |
DX DX GLパッケージ |
2800ディーゼル 2700ガソリン |
2WD 4WD |
〇 | The 商用車 |
簡単に纏めてしまうと,外観や快適装備はキャンパー特装車が圧倒的に勝っていますが,エンジンや安全装備はDXが優勢という悩ましい設定。
自分はディーゼルエンジンの選択を第一に考えたので,DX GLパッケージとなりましたが,運転台の内装や装備のしょぼさに耐えられるのか心配だったというのが正直なところ。
展示会の出展車はほとんどがキャンパー特装車ですし,ハイエースのカタログもスーパーGLが主役で,DXについてはサラッとしか紹介されていないですしね。
結論的には特に不満なく乗っていますが,自分と同じような悩みを持つあなたに4型後期DXの運転台を紹介します。
2020年5月に一部改良されて発売
いつ生産が終了してしまうのかが心配な200系ハイエースですが,なんと2020年5月1日に一部改良されて発売されました。
4型後期が既に旧モデルになってしまったので,情報の鮮度が少し下がってしまいましたがご容赦ください。
ところでこの一部改良車は何て呼べばいいんですかね。まさか4型後期以降に改良があるとは思わなかったですもの。
スーパーロングハイルーフ DX GLパッケージ
インパネまわり
ぱっと見,華やかな加飾は一切ありませんが,それほど寂しい感じはしません。
逆にシフトパネル以外は黒一色で落ち着いて見えるので自分は好きです。
メーターについてはオプティトロンメーターなので不満はありません。
メーターパネルの左側にはエセックスのスマホホルダーを装着済み。
カーナビは大型画面モデルの取って付けたような感じが好きではないので,200mmワイドメインユニットを選択してすっきりとした外観にしています。
インパネまわりでDXらしさを発揮しているのが空調の操作部。
エアコンはマニュアルエアコンのため,温度の設定は数値ではなくダイヤル式。風量調整も4段階のダイヤル式です。
空調スイッチ類のイルミネーションの色は黄緑色。
写真では白っぽく写ってしまいましたが,実物はかなりの黄緑色です。
白いイルミネーションが多い現在では結構ダサいかも。
すぐ上に位置するカーナビのイルミネーションにカラー調整機能があるので,自虐的に色を黄緑色に揃えてダサダサ感を満喫してます。
灰皿があったところにはカーメイトの電源増設ユニットを取り付けてあります。色も純正パーツのようにぴったりで違和感がありません。
窓まわり
助手席のバイザー。バニティミラーのような気の利いたものはありません。
ルームミラーはメーカーオプションのバックモニター内臓自動防眩インナーミラーを装着。価格以上に満足できる装備ですのでお勧めですよ。
ルームミラーの後ろにちょろちょろ見える配線の正体はドライブレコーダーと,バックモニターの映像をカーナビーへ接続する配線。
カトーモーターに持ち込みで取り付けてもらいました。
シート
DXを選択するにあたって一番気になっていたのはシート。
生地はジャージでヘッドレスト一体式のハイバックシート。すごく安っぽい感じがします。
カトーモーター製キャンピングカーのおかげで救われたのは,シートカバーが標準装備で,リビングとお揃いの生地で製作してくれること。これで見栄えはかなり良くなっています。
一方シートとして大事なのは長距離を運転しても疲れないかということ。これについては意外にも「どうしようもないレベルではないな。」というのが現在の正直な感想。
1月頃に下道を1日400km程度走る3泊4日弾丸の旅を体験してみましたが,苦痛を感じることはありませんでした。
もしノーマルシートに不満が出ても,ハイエースの場合はシートを交換することに関して選択可能なモデルが多く,実績も多数あるので割と簡単にグレードアップできるという安心感があります。
もちろん費用は掛かりますけど。
助手席のシートにはスライド機構がありません。
エンジンカバーにがっちり固定されています。
着席する嫁さんの身長は168cmですが,特に不満はないようです。
リクライニングについて,旧型ではストッパで後ろへ倒れないようになっていたみたいですが,4型後期では普通にフルリクライニングできます。
ただし自分のスーパーロングトレインは助手席後部にテレビ台を置いたので,違った意味でフルリクライニングにはなりませんが。
フロア
フロアマットはカトーモーターの標準装備。
汚れが目立ちそうな色合いですが,今のところ何とか美しい状態を維持しています。
さて,車両本体のフロアですが,DX標準のフロアカーペット材質はスーパーGLの絨毯(カタログ表記ではベロアニーパン)に対し,灰色のビニールレザーのような材質です(カタログ表記ではオレフィン)。
これは先ほどのシートと共に気になっていたところ。何か農耕用の軽トラのフロアを彷彿とさせるじゃないですか。
ただ実際に使ってみると,質感という点で絨毯には圧倒的に劣りますが,清掃時には埃や糸くずが絡まったりすることがないので,掃除機で簡単に吸い取ることができます。雑巾がけだってできますよ。
リビングから見えるエンジンカバーまで同じ素材で覆われています。こちらの見栄えはかなりしょぼいかな。
運転席の足元。フットレストは付いていませんが,床形状がそのような形になってます。
センターコンソール
DXのディーゼルエンジン車は全席2人掛けなので,センターコンソールが装備されています。
ワイドボディは助手席側にサイドトレイ付き。結構いろいろなものが置けるので重宝してます。
ドライブのお供にお菓子も並べ放題。
前方には格納式小物トレイ。今のところあまり活躍の機会がありません。
写真の下側に見えるのはカーナビのスマートコマンダー
まとめ
スーパーGLと比較してしまうと寂く感じるDXですが,こんなものだと思えばそれほど悲観的になることもありません。
基本的にハイエースの運転台は広いし,とても快適ですよ。
いかがでしたかDXの運転台。
GLパッケージにしても運転台まわりについては変更される箇所がありません。
スーパーロングハイルーフのベース車両をエンジン優先で選ぶか,装備重視で選ぶか迷った時の参考にしていただければと思います。