平日・休日問わずぐったり感に苛まれているしんこです。
夏の疲れが溜まっているんですかね。昨日も晩飯の後は何もする気力が湧かなくて,うとうと。もう少し涼しくてからっとした空気になったら回復するかなあ。
今年はスーパーロングトレインに搭載しているポータブルトイレのお話。
ベントボタンシールが脱落
ベントボタンがおかしい
くるま旅から帰ってきたある日のこと。
ポータブルトイレの後処理をしようと便器と汚物タンクを分離したら,汚物タンクの内圧を抜くベントボタンが変な角度で飛び出しています。
触ってみるとボタンはポロリと取れ,ばねも外れます。汚物タンクを覗くと円盤状の部品がぷよぷよと浮遊。ベント部分が壊れてしまったようです。
何ごとかとあたふたしていたので写真は一切なし。
まずは汚水桝に円盤状の部品を流してしまわないように回収して,ポータブルトイレの後処理を済ませました。
ベントボタンシール部品が破損していた
回収した部品を洗浄したのがこちら。
THETFORDのパーツリストだとこの部分。
部品の名称は
47 Vent button/ベントボタン
48 Spring/スプリング
49 Vent button seal/ベントボタンシール
で,この3つを纏めたSpare part numberは92407となります。
そしてこちらは汚物タンクのベント穴。
ここの裏(汚物タンク)側からベントボタンシールをあてがい,表側からスプリングを入れて ベントボタンを押し込むと, ベントボタンシールのつめがベントボタンにパチンと嵌るという構造になっています。
ベントボタンをを押すとベントボタンシールが浮いてベント穴が通じ,汚物タンク内の圧力を抜くという仕組み。指を離せばスプリングの力でベントボタンシールはベント穴を塞ぎ密閉されます。
ベントボタンシールのつめの部分を拡大してみると…折れてる。
折れたつめの修復は不可能
さて,どのように修理するかですが,折れたつめを元に戻して使用するのは恐らく不可能ですね。
これは経験的なものなのですが,そもそもこの手の材料は接着剤が効きにくいですし,プラスチックのつめはしなやかに撓んでパチンと嵌るものなので,仮に接着剤でくっついたとしてもつめの付け根は固くて撓まず,押し込んだ瞬間に間違いなくポロッともげてしまうはず。
スペアパーツの入手困難 ベント機能を放棄
前回,電動ポンプの押しボタンスイッチが不調になったときもそうだったのですが,パーツリストで部品番号がわかってもTHETFORD/セットフォードのスペアパーツを国内で入手するのはほぼ不可能。
今回もWeb検索してはみましたが,”ポルタポッティ パーツ 92407”では全くヒットせず,横文字と数字の”THETFORD 92407”でヒットするのは海外サイトのみ。
冷静に考えるとスペアパーツが手に入ったとしても,汚物タンクの裏側からベントボタンシールをあてがうのはシャッターの穴に手が入らないと不可能ですね。
自分の手は入りそうにないです。
このベント機能は汚物を廃棄するときの空気穴として存在しているのですが,自分は使用したことはないのでなくても問題ないと判断して放棄。
匂い&漏れ対策としてベント穴を塞ぐ方法を考えます。
シリコンプラグで塞ぐ
ぴったりの栓を見つけた
ベント穴の窪みの直径は27.5mmほど。直径28mmくらいのゴムブッシュで栓をしてしまえばなんとかなるかなあ…そんな都合のいいものがあるわけないよなあ。
みたいな半ば諦めの感じでWeb検索すると,なんとぴったりそうなやつがあるじゃないですか。しかも価格は¥690。
だめもとでぽちっとな。
uxcell 対高温シリコンプラグ
大陸から発送されてくる商品なので,ぽちっとしてから約3週間でやっとこさ到着。
開封してみます。1個でいいんですが2個入り。せっかくなんで裏と表を同時に撮影。
さっそく汚物タンクのベント穴に押し込んでみると…じわっと嵌る感じでシンデレラもびっくりぽんの超ぴったんこ。
しかも色まで合ってるぜ。
便器を合体するとこれまたちょうどよい具合にプラグを押さえつける感じで,抜け止め効果もばっちり。
しばらくはこれで使ってみましょう。
まとめ
修理としては少々やっつけ気味の対応となりましたが,とりあえず継続使用できる状態にはなりました。
あんなにぴったりのプラグが手に入るなんて思ってもみませんでしたよ。
しかしポルタポッティ565Eも使用を開始してからもうじき5年。
電動ポンプの押しボタンスイッチの不調はそのままですし,汚物タンク内部の汚れもそれなりになってきたので,そろそろ買い換え時なのかもしれないですね。