まだコタツから抜けられないしんこです。
こちらの続き。
カトーモーターへ
カトーモーターへは13:00に行く約束でしたので,キャンプ場撤収の後は"みつけ健幸の湯ほっとぴあ"でお風呂に入ったり,みつけイングリッシュガーデンを散策したりして過ごします。
そして到着しましたカトーモーター。
実はキャンピングカーショーではカトーモーターのブースをあまりじっくりとは見ていなくて,営業さんとも面識なし。
"いちげんさん"的な訪問でしたが,まずは嫁さんが手土産を渡し,和やかムードで見学スタートです。お相手をしてくれたのは営業チーフのMさん。
キャンピングカーを見る
カトーモーターのバンコンの中でいいなと思っているのはロングトレイン。
後部にコの字型のダイネットを配したシンプルなレイアウトのキャンピングカーで,標準ボディ・ハイルーフ,ワイドボディ・ミドルルーフ,スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフの3つのボディタイプのラインナップを持ちます。
ワイド・ミドルルーフと標準・ハイルーフの展示車があるとのことなので早速見せてもらいました。
ジェントリールーフロングトレインでスーパーロングを想像してみる
まずはジェントリールーフロングトレイン。ワイド・ミドルルーフがベースです。
車内に足を踏み入れた瞬間,「木」の質感に圧倒されます。窓枠もしっかり作り込まれ,天井照明の造作もお洒落で豪華。
ベッド展開は背もたれを外して対面シートの間を埋めるタイプ。テーブルを残したままでもOKなので,お座敷&ちゃぶ台スタイルが可能です。
これ,お気に入りのレイアウトです。
ミドルルーフの弱点として,ベース車のままの屋根高さでは,キャンピングカー構造要件の
「洗面台を利用するための床面は高さ1600mm以上を有していること。」
を満たすことができないため,各ビルダーは屋根をかさ上げしたり,床を掘り下げたりして1600mmの寸法を生み出しています。
カトーモーターではジェントリーと呼ばれるFRPのルーフを架装して,天井高さを稼いでいますが,その分コストがかかっているので,3つのボディタイプの中では最も高価なモデルとなります。
自分はスーパーロングベースがいいなと思っていて,今回その物ズバリの展示車を見られなかったのは残念ですが,車幅についてはこれと同じ。違いはダイネットの後部に560mmのカーゴスペースが延長されるということなので,ほぼイメージは掴めました。
標準ボディロングトレイン
車内の意匠は同じですが,ジェントリールーフロングトレインと比べて,車幅が190mm狭くなります。取り回しは良くなりますが,室内は狭くなるのでこのあたりのバランスがどうかというところ。
違いはダイネットに嫁さんと向かい合って座ったときにはっきりとわかりました。背筋を伸ばして座っていても,額を突き合わせるように互いの距離が近いんです。シートピッチの狭い普通列車のボックスシートとでも言いましょうか,くつろぐという点では厳しそうです。
もう一度ワイドボディに戻って同じように座ってみるとゆったりしています。190mmの差は思った以上に大きいものでした。
どうしても標準ボディでなければならないのであれば仕方ありませんが,自分はワイドボディ一択かな。
架装現場を見学
今まさに架装中の車両も見せてもらいました。気付いたのはどの車両もカタログ写真そのままというのはなく,基本レイアウトを残しつつも,細かい部分の造作が異なったりしています。
ここをこうしたいという要望には可能な限り応じてくれるとのことで,今回特に参考になったのは
- ロングトレインのベッド長は基本1800mmだが,前方に100mm延長して1900mmにできること。
- マルチルームの設定がないタイプでも,カーテンで一角を仕切って簡易マルチルームのようにした作例があること。
後者につては,ちょうどそのような車両が製作中で,車両後部の天井にカーテンレールがL字型に施工されていました。
家具製作現場を見学
パッと見自動車を扱っているガレージの一部には見えません。完全に家具工房の風情です。すべての部材をこちらで加工し,手作りで組み立てるとのこと。だから細かい造作までリクエストに応えていただけるんですね。いや~凄いの一言。
ここまで全然写真がないのに気付きましたか?
見るのに一所懸命で撮影することはすっかり忘れていたのです。あかん。
見積をもらう
事務所に戻ってお話ししながらオプションを選び,見積りをもらいます。今回は標準ボディとスーパーロングで出してもらいました。
価格は自分でシミュレーションしたのと同じくらい。この価格が当面ベンチマークとなります。
意外だったのは,標準ボディとスーパーロングの価格差があまりなかったこと。ボディの大きさの差から受けるイメージ程,価格には表れないみたいです。
スーパーロングの取り回しに対する不安については,最初は戸惑うけど慣れますとのこと。Mさん自身で運転しての感想なので正しいんだと思います。
この辺に関しては,運転者の車両感覚に対する部分と,住んでる地域や環境(要は田舎か都会かということね)に係る部分がごちゃ混ぜに語られている気がするので,きっちり分けて考える必要がありそうです。
一通り見学が終わってお暇しようとしたとき,突然ピンポンパンポーン♪「○○様お帰りです。」の放送が。すると社員の皆さんがお出ましになって,全員集合にて見送りしていただきました。恐縮です。仕事の邪魔してすみません。
今回の訪問ですっかりカトーモーターのファンになりました。
俺は感化されやすい。