春が待ち遠しいしんこです。
こちらの続き。
初めてキャンピングカーショーに行くことになったしんこと嫁さん。幕張メッセが近づくにつれ路上には明らかにショーに向かうのであろう怪しい形をしたクルマたち…キャンピングカーの数が増えてきます。
そしてやってきましたジャパンキャンピングカーショー2018。期待に胸が膨らみます。
今回の目的は,写真や動画を見た上で自分が想像した空間と現実の空間のギャップを埋めること。できる限りたくさんのキャンピングカーを見ることです。
駐車場にて
駐車場にもキャンピングカーがうじゃうじゃいます。キャブコンやバスコンは別エリアに誘導されていましたが,バンコンは一般車と同じ駐車エリア。
ここでハイエーススーパーロングの巨大さが際立ちます。「これ大きすぎじゃね~の~?」と嫁さん。ムムッ,スーパーロング押しの自分にとっては早くも不利な展開。「何でもないよ~」と必死にごまかしている…説得しているうちに到着。
エントランスが2Fなので入場した途端,会場が良く見渡せます。いるわいるわキャンピングカーたちが。予習らしいことも特にしてこなかったので,エントランスに近いところから適当に見て回ります。
実車に触れて感じたこと・気付いたこと
A to Z
下りエスカレータを降りたらすぐ目に付くところにディスプレイされていたANTHONY/アンソニー。
カムロードベースのキャブコンは今回見てみたかったカテゴリーのキャンピングカーです。外観はカラーリングが爽やか,シェル形状もスマートに見えます。車内も木材の風合いが素敵。価格もカムロードベースの中では割と低めの設定のように思え,なかなか魅力的。
営業さんに促されて,今度はライトエースベースのALEN/アレンを見ます。
ライトエースベースは今回ノーマーク。せっかくだから見ておきましょうという感じ。
順番待ちの方もいないので後部2段ベッドの下段に寝てみました。ここで早くも現実を知ることに。あれ? ベッドにどうやって滑り込むの? とりあえずうつ伏せで頭から突入し,身をよじって何とか仰向けになります。
ベッドの長手方向の寸法は1740mmで自分の背丈と同じ。頭とかかとがぴったり壁にはり付いてしまうのですが,もともとそういうコンパクトなキャンピングカーなのでこれは仕方なし。意外だったのは目の前にすぐ上段ベッドが迫ること。
キャンピングカーの居住空間に漠然と抱いていたイメージは,昔乗った寝台特急カシオペアのデラックスルームだったのですが,これでは3段式のB寝台車です。
カムロードベースのキャブコンでも劇的に天地寸法が拡大するとも思えず,後部2段ベッドレイアウトは特に選ばなければならない理由もないので選択肢から外れました。
やっぱり体験しないと気付かない事ってあるんですよね。
トイファクトリー
CORDOBA CRUISE/コルドバ クルーズのようにマルチルームとリヤ常設ベッドのあるタイプが興味の対象です。
内装は思っていた通りお洒落。
しかしベッドが窮屈そうです。ハイエースで車幅方向に就寝するベッドレイアウトだと長手方向の寸法は1800mm程度。
確かにベッドマットの表面は1800mmかもしれないですが,エクステンションボックスで拡幅されたスペースの高さは窓の大きさ分しかないし,ハイエースの壁は上に向かってすぼまっていくんですよね。
考えてみると,寝るときは身長測定と違ってつま先をだら~んと伸ばすでしょ。ということは身長+αの寸法と垂直な壁がないと,横にはなれても快適に眠れない予感がします。自分の身長ではハイエースの車幅方向に就寝するレイアウトの選択は不可能と判断するしかないです。
では進行方向のベッドレイアウトならばということでalcoba/アルコーバを見ますが,第一印象は「くつろぐ空間が小さいな」でした。2段ベッドが車内の大半を占めているので,ドミトリーやゲストハウスのようなチープな雰囲気に感じてしまうんです。
やはり写真のイメージと現実にはギャップがありますね。
バンテック
価格を考えなければその当時1番のお気に入りZIL NOBLE/ジル ノーブルを見ます。
乗った瞬間に豪華な雰囲気に圧倒されます。トイレ,シャワー何でもアリ。後部ダブルベッドに寝てみましたが快適そのものです。ベッドの下は広大な収納スペースになっていて,荷物の収容力も問題なさそう。
まあ問題は価格ですよね。あとはFRPボディの宿命ですが,ボディ表面が平面性に欠けているのと,経年的に艶がなくなりカサカサになったりしないのかなというのは気になります。
その他のZIL/ジルシリーズやCORDO/コルドシリーズも一通り見ましたが,居住性に関してはキャブコン有利を実感しました。
リンエイ
ハイエースにペタペタとセールスポイントを貼りまくりのリンエイ。
スーパーマーケットのPOPみたいですが,装備や売りな部分については確かにわかりやすいです。
ここで見たのはロングナローハイルーフベースのバカンチェスふたりのくるま旅。
車内に入った途端,嫁さんが「これいい!」 クローゼットでスライドドアからの視界が遮られ,秘密基地&カシオペアデラックス感があります。
電子レンジやテレビがコンパクトに配置され,基本的に必要なものは全部付いてます仕様。その割には価格も現実的なプライスタグで購入意欲をそそります。このボディタイプはディーゼルの4WDが選べるのもポイントが高いです。
この他,各社のカムロードベースのキャブコン,ハイエースベースのバンコンを中心に見まくり,乗りまくり。
これだけ体験しておけば後々Webページやパンフレットの写真を見ながらキャンピングカー選びをしても,車内空間のイメージが大きく外れることは少ないでしょう。
嫁さんも気持ちがキャンピングカー購入に傾いてくれたようですし,目的達成ということで会場を後にしました。
つづく。