帰国したばかりだというのにまたまた台北行の格安航空券を確保したしんこです。
今回は海外旅行で初めて使ってみたeSIMのお話。
初めてのeSIM
海外の街中でインターネット接続が超便利
今年の5月に行ってきた台北の旅で,初めて海外用SIMカードを購入してスマホにセットしたところ,その便利さに今更ながら感激。
11月に再び台湾へ行くにあたり,もちろん海外用SIMカードを購入しようと思いましたが,飛行機の到着時刻とSIMカードを受け取る窓口営業終了時刻に余裕がなく,受け取りに失敗するリスクがあったのと,なるべく早く台北市内に向かいたいとの思いから,窓口での引き換えが不要なeSIMに初めて挑戦することにしました。
出発直前にまさかのeSIMの交換
出発まであと4日というところで,eSIMを購入したKKdayから突然下記のメールが送信されてきました。
こんにちは
台湾の中華電信が発表したローミングデータ終了に伴い,お客様のeSIMはインターネットに接続できなくなります。 お客様のご旅行への影響を避けるため,弊社ではお客様のeSIMを他の通信事業者発行のeSIMに交換いたしました。
以下の新しいeSIMを旅行開始時に追加してください:
SM DP+アドレス:※#$%&=?/+.com
アクティベーションコード: 23※#$%&=?/+23※#$%&=?/+23※#$%&=?/+
以下のURLからも新しいeSIM(QRコード)を入手できます:
http://※#$%&=?/+※#$%&=?/+※#$%&=?/+※#$%&=?/+※#$%&=?/+
何ですとぉぉぉお?
関連ニュース
メールには関連ニュース(中国語)へのリンクが添付されていて,それがこちらの画面。
翻訳サイトで日本語にしてみると…直訳なので少し変な言い回しがありますが,意味はわかります。
台湾旅行の際は注意!
一部のローミングテレホンカードは無効になります!
台湾旅行の際は注意!台湾に旅行する際,友人以外の友人も事前にローミングテレホンカードを購入すると思いますが,最新のニュースでは、一部のローミングテレホンカードが11月8日から利用できなくなるとのことです。注意してください!
ローミングカード会社のTSIMとTOPSIは,最近台湾でオンライン詐欺事件が多発しているため,運営会社(台湾中華電信)が引き続き調査を受けている旨の文書「台湾資源台湾インターネットサービス通知」をインターネットカード販売パートナーに発行した。警察からの要請,オンライン詐欺による法的手続きへの協力が必要。こうした背景から,台湾の中華電信は台湾におけるローミングインターネットテレホンカードのネットワークサービスの提供を停止することを決定した。
簡単に言えば,単一の台湾中華電信ネットワークのみを使用するすべてのローミングインターネットテレホンカードが影響を受け,11月8日から使用できなくなります。情報筋によると,多くのローミングテレフォンカードプロバイダーがこの事件の影響を受けており,現時点で影響を受けていないネットワークプロバイダーには,3HK,CSL,truemove,Lucky SIMなどが含まれます。したがって,台湾のローミングテレフォンカードを購入するときは,使用するネットワークに注意してください。
自分が手配したのは中華電信のeSIMなので,もろに該当。そのため交換となったわけ。すぐに新しいeSIMのQRコードを印刷しておきました。
台湾へ出発 eSIMの設定方法
茨城空港での設定
いよいよ出発です。うまく設定できるかなあ。
さて,eSIMのダウンロードにはWi-Fi環境が必要です。台湾桃園国際空港に到着してからだと何かとバタバタしそうなので,出発を待つ間に茨城空港で設定を済ませておきます。茨城空港ならNTT DOCOMOのモバイルデータでも通信できますしね。
設定を始める前に茨城空港ターミナルビル内のFREE Wi-Fiに接続しておきます。
ここからはSONY Xperia 5 Ⅳ SO-54Cの操作方法になりますが,他社のスマホでもほとんど同じだと思いますよ。
まずはスマホの⚙(歯車マーク)をタップ。
設定画面からネットワークとインターネットへと進みます。
次にSIMの右端にある+をタップ。
新しいeSIMをダウンロードをタップします。
KKdayから送付されたQRコードをスキャンすると,eSIMがダウンロードされます。
確認は再びネットワークとインターネット画面からSIMをタップ。
SIMが2つになっていたら,正常にダウンロードされています。
茨城空港での設定はここまで。
台湾桃園国際空港での設定
大家好!台湾に着きました!
再び設定画面からネットワークとインターネットへ進み,SIMをタップ。
NTT DOCOMOをタップして,SIMを使用をOFFにします。
画面を1つ戻って,今度はeSIMをタップ。
SIMを使用とデータローミングをONにします。これで回線が開通します。
あっという間なので,入境待ちの間に完了しちゃいますね。
などと簡単に書きましたが,実は台北車站 Taipei Main Station行きの桃園機場捷運 Taoyuan Airport MRT Expressの車内でも回線が開通せずに,あたふたしていました。
原因はNTT DOCOMOのSIMを使用をOFFにしなかったこと。
端末のスペックとしてはデュアルSIM仕様:DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)/DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)となっているので,両方ONにしておいてもいいはずなのですが,海外用eSIMでは2つのSIMを同時にONしてはダメみたいですね。
どっちせよ台湾でNTT DOCOMOのSIMを使用をONにしていたところで何も機能しないので,OFFにしても特に問題はありません。
ここに書いておけば,次回は間違いなく設定できるはず。しんこのブログは自分でも結構な頻度で参考にしてるんですよ。
回線の接続状況はどうだったか
他の通信事業者ってどこ?
KKdayのメールやQRコードを印刷した紙に,通信事業者に関する情報はありませんでしたが,現地で使用中に画面でFar EasToneという文字を見た記憶があるので,恐らく遠傳電信と思われます。
電波が弱くて建物の中で接続できない!
さて今回のeSIMですが,電波が弱いのか受信環境がちょっとでも悪いとすぐにインターネット接続が切れてしまいます。
具体的にはホテルの建物の中は全くダメ。
ホテル内はWi-Fiで接続しちゃうので実質的には問題なしでしたが,ホテルから外に出た直後などすぐにインターネットに接続せず,路線バスの時間やバス停の場所が検索できない事態に。
最悪だったのは台北101ショッピングモール内の鼎泰豊 101店で食事しようとしたときです。
鼎泰豊 101店では整理券のQRコードから専用のサイトに接続して注文するシステムなのですが,店舗は地下1階にあるので全くインターネットに接続できません。
店員さんに相談したところ,鼎泰豊のWi-Fiに接続してみて!とのことなのですがネットワークをどんなに検索しても鼎泰豊のWi-Fiも見つからず。まあこれは鼎泰豊側の問題ですが,どちらにしてもインターネットでの注文が全く不可能で,かれこれ20分ぐらい大汗かいて格闘してました。
もういいから早く紙の菜單(注文票)持ってきてちょうだいよ~の半泣き状態で,優雅に鼎泰豊で食事を楽しむどころではありませんでした。
結局最後は紙の菜單(注文票)で注文しましたけど。
この他には大きな問題はありませんでしたが,街歩きをしているときにも接続が切れたり,回復したりととにかく不安定でした。
恐らく中華電信が最大手の通信事業者で,代わりの通信事業者との実力差が大きかったということなのでしょう。
12月現在手に入る台湾のeSIMは?
格安航空券を手に入れたので,2024年もまたまた台湾へ行く予定なのですが(どんだけ好きなんですか),eSIMの通信状態が良くないというのは不安要素です。
帰国から1か月経った12月中旬現在で,入手可能な台湾のeSIMについてKKdayで検索してみると,普通に中華電信(Chunghua)の商品が販売されていました。
念のためWebで検索しましたが,中華電信がローミングデータサービスを再開したという情報には全くヒットしません。ですが特に注意書きもなく販売されているということはそういうことなんでしょう。
まとめ
出発直前の思わぬトラブルで通信のクオリティーが低いeSIMデビューとなりましたが,ダウンロードや設定方法については特に問題はありませんでした。
今後の渡航については,窓口で引き換えなどの手続き不要なeSIM以外の選択肢はないと言っても過言ではありません。